「get up」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「起きる」「起床する」「立ち上がる」と訳されます。
シンプルな表現ながら、様々な意味を持ち、日常会話で頻繁に使われる便利なフレーズです。
この記事では「get up」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「get up」の基本的な意味
「get up」には主に以下の意味があります。それぞれの使い方を見ていきましょう。
「起床する」「起きる」
最も一般的な意味は「ベッドや布団から起きる」という意味です。
朝の起床や昼寝後の起き上がりなどを表現します。
例文
- I usually get up at 6:30 on weekdays.
(平日は通常、6時30分に起きます。) - He got up late on Sunday morning.
(彼は日曜の朝、遅く起きました。) - What time do you get up on the weekends?
(週末は何時に起きますか?)
「立ち上がる」
座っている状態や地面にいる状態から体を起こして立つ動作を表します。
例文
- The elderly woman got up slowly from the bench.
(その高齢の女性はベンチからゆっくりと立ち上がりました。) - When the teacher entered the classroom, all the students got up.
(先生が教室に入ってきたとき、生徒全員が立ち上がりました。) - After falling during the race, the athlete quickly got up and continued running.
(レース中に転んだ後、その選手は素早く立ち上がって走り続けました。)
「登る」「上る」
山や階段などを上る、または何かの上に登る行為を表します。
例文
- It took us three hours to get up the mountain.
(その山に登るのに3時間かかりました。) - The cat got up on the roof and couldn’t come down.
(猫は屋根の上に登ってしまい、降りられなくなりました。) - She got up the stairs despite her injured leg.
(彼女は足を怪我していたにもかかわらず、階段を上りました。)
「起こす」「立ち上がらせる」(他動詞)
人を起こす、立ち上がらせるという他動詞としての用法もあります。
例文
- Can you get the children up by 7:30?
(7時30分までに子供たちを起こしてくれますか?) - I’ll get you up when it’s time to leave.
(出発する時間になったら起こしますよ。) - The coach got the injured player up and helped him to the bench.
(コーチは怪我をした選手を立ち上がらせ、ベンチまで助けました。)

「wake up」と「get up」の違い
「起きる」という日本語に対して、英語では「wake up」と「get up」という二つの表現がありますが、これらには重要な違いがあります。
- 「wake up」:目覚める、意識が戻る状態を指します。まだベッドや布団の中にいても構いません。
- 「get up」:実際に体を起こして、ベッドや布団から出る行為を含みます。
例文
- I woke up at 5:00, but I didn’t get up until 5:30.
(5時に目が覚めましたが、5時30分まで起きませんでした。) - Sometimes I wake up in the middle of the night but can’t get up in the morning.
(時々夜中に目が覚めますが、朝起きられないことがあります。) - My alarm woke me up, but I was too tired to get up right away.
(アラームで目が覚めましたが、疲れすぎていてすぐには起きられませんでした。)
「get up」を含む表現と慣用句
「get up」を含むいくつかの表現や慣用句を見ていきましょう。
「get up to」(~に取り組む、~をする)
「何かをする」という意味で、特に何らかの活動や行動を表します。
質問形式で「何をしているの?」という意味でもよく使われます。
例文
- What are you getting up to this weekend?
(今週末は何をする予定ですか?) - I’m not getting up to much these days, just working and studying.
(最近はあまり何もしていません、ただ働いて勉強しているだけです。)
「get up to mischief/trouble」(悪さをする、問題を起こす)
特に子供や若者が問題行動や悪戯をすることを表す表現です。
例文
- The children always get up to mischief when they’re left alone.
(子供たちは一人にされると、いつも悪さをします。) - He got up to no good during his school years.
(彼は学生時代、良からぬことをしていました。)
「get-up-and-go」(活力、元気)
活力や元気、やる気を表す表現です。
例文
- Even at 80, my grandmother has plenty of get-up-and-go.
(80歳になっても、祖母には十分な活力があります。) - I don’t have much get-up-and-go in the mornings until I’ve had coffee.
(コーヒーを飲むまでは、朝はあまり元気がありません。)
「get up」の時制による変化
「get up」はさまざまな時制で使われます。
主な変化形を見てみましょう。
例文(現在形)
- I get up at 7:00 every morning.
(毎朝7時に起きます。) - She gets up earlier than anyone in her family.
(彼女は家族の誰よりも早く起きます。)
例文(過去形)
- Yesterday I got up late and missed the bus.
(昨日は遅く起きてバスに乗り遅れました。) - They got up when they heard the national anthem.
(彼らは国歌を聞いたとき立ち上がりました。)
現在完了形
例文(現在完了形)
- I have already gotten up and made breakfast.
(すでに起きて朝食を作りました。) - She has never gotten up before 9:00 on a weekend.
(彼女は週末に9時前に起きたことがありません。)
例文(未来形)
- I will get up early tomorrow for my flight.
(明日のフライトのために早く起きるつもりです。) - We’re going to get up at sunrise to watch the first light of the day.
(日の出に起きて、一日の最初の光を見るつもりです。)
「get up」を使った会話例
実際の会話で「get up」がどのように使われるかを見てみましょう。
会話例1:朝の家族の会話
例文
- 母: It’s time to get up! Breakfast is ready.
(起きる時間よ!朝食ができているわ。) - 息子: Just five more minutes, please. I don’t want to get up yet.
(あと5分だけ、お願い。まだ起きたくないよ。) - 母: You need to get up now or you’ll be late for school.
(今起きないと学校に遅れるわよ。) - 息子: Okay, I’m getting up now.
(わかった、今起きるよ。)
会話例2:登山の計画について
例文
- A: How long do you think it will take to get up the mountain?
(山に登るのにどれくらい時間がかかると思いますか?) - B: Well, most people take about four hours to get up to the summit.
(そうですね、たいていの人は山頂まで約4時間かかります。) - A: And should we get up early to avoid the crowds?
(人混みを避けるために早く起きるべきでしょうか?) - B: Yes, I suggest we get up at 5:00 and start climbing by 6:00.
(はい、5時に起きて6時までに登り始めることをお勧めします。)
まとめ:「get up」の使い方のポイント

「get up」は英語で様々な意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「起床する」「立ち上がる」「登る」です。
- 「wake up」(目覚める)と異なり、「get up」は実際に体を起こして寝床から出る行為を含みます。
- 他動詞として「起こす」「立ち上がらせる」という意味もあります。
- 「get up to」という形で「何かをする」「悪さをする」という意味で使われることもあります。
- 「get-up-and-go」は「活力」「元気」を表す表現です。
「get up」は日常会話で頻繁に使われる表現なので、そのニュアンスや使い方をマスターすることで、より自然な英語表現ができるようになります。
ぜひ会話の中で使ってみてください。