「in case」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「〜の場合に備えて」「もしも〜したら」「万が一〜の場合は」などと訳されます。
シンプルな表現ながら、使い方やニュアンスを正確に理解することで、英語表現の幅が広がります。
この記事では「in case」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「in case」の基本的な意味
「in case」の基本的な意味は「何かが起こる可能性に備えて」「万が一〜の場合に」です。
つまり、まだ起こっていないものの、将来起こる可能性のある事態に対して、事前に準備や対策をすることを表現します。
例文
- I’ll take an umbrella in case it rains.
(雨が降る可能性に備えて傘を持っていきます。) - I saved the document twice in case my computer crashes.
(コンピュータがクラッシュする可能性に備えて、文書を2回保存しました。) - Keep some cash with you in case the credit card machine doesn’t work.
(クレジットカード機械が動かない場合に備えて、現金を持っておいてください。)
重要なポイントとして、「in case」は「前もって行動する」というニュアンスがあります。
何かが起こる可能性があるから、事前に対策をとるという意味です。
「in case」と「in case of」の違い
「in case」と「in case of」は似ていますが、使い方が異なります。
主な違いは文法的なものです。
「in case」の使い方
「in case」は接続詞として使われ、その後に節(主語+動詞を含む文)が続きます。
例文
- I’ll charge my phone in case you need to call me later.
(後で電話する必要がある場合に備えて、携帯を充電しておきます。) - She wrote down the directions in case she forgot the way.
(道を忘れる場合に備えて、彼女は道順を書き留めました。) - We booked a hotel near the station in case we arrived late.
(遅く到着する場合に備えて、駅の近くにホテルを予約しました。)
「in case of」の使い方
「in case of」は前置詞句として使われ、その後に名詞が続きます。
「〜の場合には」「もし〜があれば」という意味になります。
例文
- In case of fire, use the emergency exit.
(火災の場合は、非常口を使用してください。) - Keep this number handy in case of emergency.
(緊急時に備えて、この番号を手元に置いておいてください。) - The company has an emergency fund in case of unexpected expenses.
(予期せぬ出費に備えて、会社は緊急資金を持っています。)
「in case of」は特に公式の通知や指示、看板などでよく使われます。
「in case」と「if」の違い
「in case」と「if」は両方とも条件を表す表現ですが、使い方とニュアンスに重要な違いがあります。
「if」の使い方
「if」は単なる条件を表し、「もし〜なら」という意味です。
条件が成立したときにのみ、ある行動が実行されます。
例文
- If it rains tomorrow, we’ll cancel the picnic.
(明日雨が降れば、ピクニックを中止します。)- 雨が降ったときにのみ中止 - I’ll help you if you ask me.
(頼まれれば手伝います。)- 頼まれたときにのみ手伝う - Call me if you need anything.
(何か必要なら電話してください。)- 必要なときにのみ電話
「in case」の使い方
一方、「in case」は予防措置や事前準備を表し、何かが起こる可能性に備えて事前に行動することを意味します。
例文
- I’ll bring an extra jacket in case it gets cold.
(寒くなる可能性に備えて、余分な上着を持ってきます。)- 寒くなるかどうかにかかわらず上着を持参 - She left early in case there was traffic.
(渋滞がある可能性に備えて、彼女は早めに出発しました。)- 渋滞があるかどうかにかかわらず早く出発 - I’ll write down my phone number in case you need to contact me.
(私に連絡する必要がある場合に備えて、電話番号を書いておきます。)- 連絡が必要かどうかにかかわらず番号を書く
「in case」の文法パターン
「in case」を使う時の文法パターンについて見ていきましょう。
時制の使い方
「in case」の後は、未来のことを表す場合でも現在形を使うのが一般的です。
will や would は使いません。
例文
- I’ll take a map in case we get lost.
(迷う場合に備えて地図を持っていきます。)- will get ではなく get - She’s bringing extra food in case her friends are hungry.
(友達がお腹を空かせている場合に備えて、彼女は余分な食べ物を持ってきています。)- will be ではなく are - I’m taking my laptop in case I need to work.
(仕事をする必要がある場合に備えて、ラップトップを持っていきます。)- will need ではなく need
「just in case」の表現
「just in case」は「念のため」「万が一に備えて」という意味で、「in case」をより強調した表現です。
例文
- I’ll bring some medicine, just in case.
(念のため、薬を持っていきます。) - Keep this spare key, just in case you lose yours.
(万が一鍵をなくした場合に備えて、この予備の鍵を持っておいてください。) - I saved your presentation on a USB drive, just in case the network fails.
(万が一ネットワークが故障した場合に備えて、あなたのプレゼンテーションをUSBドライブに保存しました。)
様々な状況での「in case」の使い方
「in case」は様々な状況で使われます。いくつかの例を見てみましょう。
日常会話での使用
例文
- I always carry an umbrella in case it rains.
(雨が降る場合に備えて、いつも傘を持ち歩いています。) - Keep your phone charged in case someone needs to reach you.
(誰かがあなたに連絡する必要がある場合に備えて、携帯の充電を維持してください。) - I bought extra food in case we have unexpected guests.
(予期せぬ客が来る場合に備えて、余分な食べ物を買いました。)
ビジネスシーンでの使用
例文
- We prepared alternative slides in case the original presentation doesn’t work.
(元のプレゼンテーションがうまくいかない場合に備えて、代替のスライドを用意しました。) - The company keeps emergency funds in case of economic downturns.
(経済後退に備えて、会社は緊急資金を保持しています。) - I’ve drafted a backup proposal in case they reject our initial offer.
(彼らが最初の提案を拒否する場合に備えて、バックアッププランを起草しました。)
旅行シーンでの使用
例文
- Pack some snacks in case the flight is delayed.
(フライトが遅れる場合に備えて、軽食を詰めておいてください。) - I made a copy of my passport in case I lose the original.
(オリジナルをなくす場合に備えて、パスポートのコピーを作りました。) - Bring some local currency in case your credit card doesn’t work abroad.
(クレジットカードが海外で使えない場合に備えて、現地通貨を持ってきてください。)
「in case」と類似表現の違い
英語には「in case」に似た表現がいくつかあります。
それぞれの違いを理解しましょう。
「in case」と「in the event of」の違い
「in the event of」も「〜の場合には」という意味ですが、より公式な表現です。
また、「in the event of」は「in case of」と同様に名詞と一緒に使います。
例文
- In the event of a power outage, the backup generator will activate.
(停電の場合、バックアップ発電機が作動します。) - The company has an emergency protocol in the event of data breach.
(データ漏洩の場合、会社は緊急プロトコルを持っています。)
「in case」と「unless」の違い
「unless」は「〜でない限り」「〜しない場合」という意味で、否定的な条件を表します。
例文
- I won’t go to the party unless you come with me.
(あなたが一緒に来ない限り、パーティーには行きません。) - We’ll have the picnic tomorrow unless it rains.
(雨が降らない限り、明日ピクニックをします。)
「in case」は予防措置を取ることを表すのに対し、「unless」は条件が満たされない場合の結果を表します。
まとめ:「in case」の使い方のポイント

「in case」は英語で「万が一〜の場合に備えて」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「何かが起こる可能性に備えて、事前に行動する」です。
- 「in case」の後には節(主語+動詞)が続き、「in case of」の後には名詞が続きます。
- 「in case」と「if」は似ていますが、「in case」は事前の準備を表し、「if」は条件が成立したときの行動を表します。
- 「in case」の後は、未来のことを表す場合でも現在形を使います。
- 「just in case」は「念のため」という意味で、より強調した表現です。
「in case」をマスターすれば、英語でより自然に予防や事前準備について話せるようになります。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

