「kidnap」は英語の他動詞で、主に「誘拐する」「拉致する」「さらう」という意味を持ちます。特に身代金を目的として人を無理やり連れ去る行為を表す言葉です。
この記事では、「kidnap」の意味や使い方、例文などを英語初学者向けに分かりやすく解説していきます。
「kidnap」とは?意味と語源について

「kidnap」は、人を強制的に連れ去る行為、特に身代金要求や政治的目的で行われる誘拐を表す動詞です。
元々は17世紀に子どもを誘拐する行為を指す言葉として使われていましたが、現在では年齢に関係なく、人を無理やり連れ去る犯罪行為全般を指します。
「kidnap」の語源
「kidnap」という単語は「kid(子ども)」と「nap(捕まえる)」という言葉が組み合わさってできました。「nap」は「捕まえる」を意味する「nab」の異形であるとされています。
この語源からも分かるように、もともとは子どもを誘拐する行為を指していましたが、時代とともに意味が拡大し、今では広く誘拐全般を意味するようになりました。
「kidnap」の意味の範囲
現代では「kidnap」は、単に身代金要求を目的とする誘拐だけでなく、政治的目的や他の理由による拉致なども含む広い意味で使用されています。
人の自由を奪い、その人の意志に反して連れ去る行為全般を指す言葉として定着しています。ニュースや国際問題の文脈でもよく使われる単語です。
「kidnap」の発音と活用形
「kidnap」を正しく使うためには、発音と活用形を理解することが大切です。ここでは、発音の仕方と様々な活用形について説明します。
「kidnap」の発音
「kidnap」の発音は英語では /ˈkɪdnæp/ となります。カタカナで表すと「キドゥナップ」または「キドナップ」と発音します。アクセントは最初の音節「kid」にあります。
日本人が発音する際は、「キドナップ」と発音することが多いでしょう。
「kidnap」の活用形
「kidnap」の活用形は以下の通りです。
関連して派生する名詞には以下のものがあります。
- kidnapper(誘拐犯):誘拐を行う人を指します
- kidnapping(誘拐、誘拐行為):誘拐という行為や事件を指します
「kidnap」の使い方と例文
「kidnap」は他動詞なので、必ず目的語を伴います。誰かを誘拐するという行為を表現する際に使われます。ここでは、実際の使い方と中学レベルの例文を紹介します。
基本的な使い方
「kidnap」の最も基本的な使い方は「kidnap + 人」の形です。誰かを誘拐するという意味で使います。
例文
- The criminals kidnapped a child. (犯罪者たちは子どもを誘拐しました。)
- They kidnapped him for money. (彼らはお金のために彼を誘拐しました。)
- The girl was kidnapped yesterday. (その少女は昨日誘拐されました。)
「kidnap」を使った表現
「kidnap」を使った様々な表現があります。以下にいくつか例を示します。
例文
- The terrorists kidnapped ten people. (テロリストたちは10人の人々を誘拐しました。)
- His son was kidnapped and held for ransom. (彼の息子は誘拐され、身代金のために拘束されていました。)
- Police are searching for the kidnapped children. (警察は誘拐された子どもたちを捜索しています。)
- The man attempted to kidnap a student. (その男は生徒を誘拐しようとしました。)
- They returned the kidnapped child after receiving money. (彼らはお金を受け取った後、誘拐した子どもを返しました。)
「kidnap」と前置詞の組み合わせ
「kidnap」は様々な前置詞と組み合わせて使うことができます。よく使われる組み合わせをいくつか紹介します。
例文
- They kidnapped the boy from school. (彼らは学校からその少年を誘拐しました。)
- She was kidnapped in broad daylight. (彼女は白昼堂々と誘拐されました。)
- The criminals kidnapped him for ransom. (犯罪者たちは身代金のために彼を誘拐しました。)
- The child was kidnapped on the way to school. (その子供は学校への途中で誘拐されました。)
- The ambassador was kidnapped by terrorists. (大使はテロリストたちによって誘拐されました。)
「kidnap」と類義語の違い
「kidnap」には似た意味を持つ単語がいくつかあります。ここでは、「kidnap」と類義語の違いについて解説します。
「kidnap」と「abduct」
「abduct」も「誘拐する」という意味ですが、「kidnap」よりも少しフォーマルな印象があります。また、「abduct」は身代金目的に限らず、広く人を拉致する行為を指すことがあります。
UFOによる誘拐(宇宙人による拉致)などを表現する際にも「abduct」がよく使われます。
例文
- The criminal kidnapped the businessman for money. (犯罪者はお金のためにその実業家を誘拐しました。)
- Some people claim aliens have abducted humans. (宇宙人が人間を誘拐したと主張する人もいます。)
「kidnap」と「capture」
「capture」は「捕らえる」「捕獲する」という意味で、必ずしも人を対象としない点で「kidnap」と異なります。また、犯罪的なニュアンスが少なく、合法的な拘束(例:警察による犯人の逮捕)にも使用できます。
動物や物を捕まえる場合にも「capture」が使われます。
例文
- The terrorists kidnapped the ambassador. (テロリストたちは大使を誘拐しました。)
- The police captured the thief. (警察は泥棒を捕まえました。)
- The photographer captured a beautiful sunset. (その写真家は美しい夕日を撮影しました。)
「kidnap」と「seize」
「seize」は「捕まえる」「押収する」「掴む」という意味で、人だけでなく物にも使える点で「kidnap」と異なります。また、「seize」は急に捕まえる行為や力強く掴む動作を強調する傾向があります。
政府や組織による権力掌握にも使われます。
例文
- They kidnapped the child on his way to school. (彼らはその子供が学校へ行く途中に誘拐しました。)
- The police seized the illegal goods. (警察は違法な商品を押収しました。)
- The rebels seized power in the country. (反乱軍はその国で政権を掌握しました。)
- He seized the opportunity to speak to the manager. (彼はマネージャーと話す機会を掴みました。)
「kidnap」のよくある間違いと注意点
英語学習者が「kidnap」を使う際によくある間違いと注意点について説明します。初学者が特に気をつけるべきポイントをまとめました。
綴りの間違い
「kidnap」の綴りで最も間違いやすいのは、「p」を二重にして「kidnapp」と書いてしまうことです。正しくは「kidnap」です。ただし、過去形・過去分詞形では「kidnapped」と「p」が二重になるので注意が必要です。
また、「kidnap」と「kindnap」を混同してしまうケースもあります。「kind(親切な)」という単語と混ざってしまうことが原因ですが、正しくは「kid」で始まる「kidnap」です。
活用形の間違い
「kidnap」の過去形と過去分詞形は「kidnapped」ですが、間違えて「kidnaped」と一つの「p」で書いてしまうこともあります。アメリカ英語では時々「kidnaped」という綴りも見られますが、一般的には「kidnapped」が標準的です。
現在分詞形は「kidnapping」ですが、「kidnaping」と「p」を一つにしてしまう間違いもよく見られます。
意味の誤解
「kidnap」は必ずしも身代金目的だけではなく、政治的な理由や他の目的でも使われます。意味を限定して理解しないように注意しましょう。また、子どもだけでなく、大人の誘拐にも使われる単語です。
時々「kidnap」を「人を助ける」などの肯定的な意味と勘違いする学習者もいますが、「kidnap」はあくまでも人を無理やり連れ去るという犯罪行為を指す否定的なニュアンスの言葉です。
類義語との使い分け
「kidnap」と「abduct」、「capture」、「seize」などの類義語は微妙にニュアンスが異なります。文脈に応じて適切な単語を選ぶようにしましょう。
例えば、警察が犯人を捕まえる場合は「kidnap」ではなく「capture」や「arrest」を使います。
使用場面の誤り
「kidnap」は犯罪行為を指す言葉なので、日常会話で気軽に使うには適さない場合があります。例えば、友達と冗談で「I’ll kidnap you tomorrow and take you to the movies.(明日あなたを誘拐して映画に連れていくよ)」のように使うと、不適切に聞こえる可能性があります。
このような場合は「take」や「bring」などの一般的な動詞を使いましょう。
「kidnap」に関する問題
「kidnap」の理解度を測るための問題を10問用意しました。それぞれの問題を解いて、「kidnap」の使い方をマスターしましょう。
この問題集は単語の意味、用法、活用形など様々な角度からの理解を深めるために作成されています。
- 「kidnap」の最も一般的な意味は次のうちどれですか?
a) 助ける
b) 誘拐する
c) 解放する
d) 保護する - 次の文の空欄に適切な単語を入れてください。
“The criminals _ the businessman and demanded money.”
a) kidnapped
b) kidnaps
c) kidnapping
d) kidnap - 「kidnap」の過去形は次のうちどれですか?
a) kidnap
b) kidnaps
c) kidnapped
d) kidnaping - 「kidnapper」とは何ですか?
a) 誘拐された人
b) 誘拐する行為
c) 誘拐犯
d) 誘拐の場所 - 次の文は正しいですか?
“They kidnap him yesterday.”
a) 正しい
b) 間違い - 「kidnapping」という単語は何を意味しますか?
a) 誘拐する人
b) 誘拐すること
c) 誘拐された場所
d) 誘拐の方法 - 次の文で「kidnap」の使い方が正しいのはどれですか?
a) She kidnap the child.
b) He kidnaps the child.
c) They kidnaps the child.
d) I kidnaps the child. - 「for ransom」とともに使われる「kidnap」はどのような状況を表しますか?
a) 復讐のための誘拐
b) 政治的な目的での誘拐
c) 身代金のための誘拐
d) 子どもを保護するための誘拐 - 次の英文を日本語に訳してください。
“The girl was kidnapped on her way home from school.” - 次の日本語を英語に訳してください。
「彼らは大使を誘拐した。」
「kidnap」に関するよくある質問
「kidnap」について学習者からよく寄せられる質問に回答します。
- 「kidnap」と「abduct」の違いは何ですか?
-
「kidnap」と「abduct」はどちらも「誘拐する」という意味ですが、「kidnap」は特に身代金目的の誘拐に使われることが多いです。一方、「abduct」はより広い範囲の拉致行為を指し、UFOによる人間の誘拐などにも使われます。日常会話では「kidnap」の方がよく使われる傾向があります。
- 「kidnap」の語源は何ですか?
-
「kidnap」は「kid(子ども)」と「nap(捕まえる)」という言葉が組み合わさってできました。もともとは子どもを誘拐する行為を特に指していましたが、現在ではあらゆる年齢の人の誘拐に使われます。
- 「kidnap」の名詞形は何ですか?
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「kidnap」から派生する名詞形には「kidnapping」(誘拐、誘拐行為)と「kidnapper」(誘拐犯)があります。「kidnap」自体も名詞として使われることがありますが、「kidnapping」の方がより一般的です。例えば「The kidnapping occurred last night.(誘拐は昨夜発生しました)」のように使います。
- 「kidnap」はどのような状況で使われますか?
-
「kidnap」は、人が強制的に連れ去られる状況、特に身代金や政治的目的のために人が拉致される場合に使われます。ニュースや報道でも犯罪行為としての誘拐を報じる際によく使われる言葉です。また、映画やテレビドラマ、小説などのフィクションでもよく登場します。
- 「kidnap」の反対語は何ですか?
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厳密な意味での反対語はありませんが、文脈によっては「release」(解放する)、「free」(自由にする)、「liberate」(解放する)などが対義語として使われることがあります。例えば「The hostages were kidnapped on Monday and released on Friday.(人質は月曜日に誘拐され、金曜日に解放されました)」のように使います。
- 「kidnap」は日常会話でよく使われる単語ですか?
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「kidnap」は日常会話ではあまり頻繁に使われる単語ではありません。主にニュース報道や犯罪に関する話題、あるいは映画やテレビなどのエンターテイメントの文脈で使われることが多いです。日常的な会話では、友人や家族を連れていく場合に冗談で「I’m going to kidnap you for dinner tonight(今夜、夕食に誘拐するよ)」などと言うことはありますが、これは本来の「誘拐」という意味ではなく、軽い冗談として使われます。
- 「express kidnapping」とは何ですか?
-
「express kidnapping」(エクスプレス・キドナッピング)は、短時間の誘拐で、被害者がATMなどからお金を引き出すことを強制されるケースを指します。通常の誘拐と違って、長期間拘束されることはなく、お金を奪った後すぐに解放されることが多いです。南米などの一部地域で発生する犯罪形態として知られています。
まとめ

このブログ記事では、英単語「kidnap」について詳しく解説しました。「kidnap」は「誘拐する」という意味の動詞で、様々な文脈で使われる重要な英単語です。
以下に記事のポイントをまとめます。
- 「kidnap」は「誘拐する」「拉致する」「さらう」という意味の他動詞である
- 語源は「kid(子ども)」と「nap(捕まえる)」の組み合わせである
- 現在では子どもに限らず、あらゆる年齢の人の誘拐を表す
- 活用形は kidnap – kidnaps – kidnapped – kidnapped – kidnapping である
- 関連名詞として「kidnapper(誘拐犯)」「kidnapping(誘拐行為)」がある
- 類義語に「abduct」「capture」「seize」などがあり、それぞれ微妙に意味が異なる
- 身代金目的の誘拐だけでなく、政治的な目的や他の理由による拉致にも使われる
- 正しい綴りと活用形に注意が必要である
- 日常会話ではあまり使われず、主にニュースや犯罪に関する文脈で使われる
「kidnap」という単語は、ニュースや映画、小説などでよく出てくる言葉です。この記事で学んだ知識を活かして、英語の理解力と表現力を高めていきましょう。英語の学習において、単語の意味だけでなく、使い方やニュアンスを理解することが重要です。
「kidnap」のような単語も、正しく理解して適切に使えるようになれば、英語力の向上につながります。

