「one day」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「いつか」「ある日」と訳されます。
シンプルな表現ながら、過去の出来事や未来の希望を語る際に非常に便利なフレーズです。
この記事では「one day」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「one day」の基本的な意味
「one day」には主に以下の2つの意味があります。
未来の不特定の日(いつか、将来)
将来のある時点を漠然と指す場合に使われ、日本語では「いつか」「いつの日か」「将来」と訳されます。
未来への希望や夢、計画などを話す際によく使われます。
例文
- One day, I want to visit Antarctica.
(いつか南極を訪れたいです。) - He believes that one day, renewable energy will replace fossil fuels.
(彼はいつか再生可能エネルギーが化石燃料に取って代わると信じています。) - One day, she hopes to open her own restaurant.
(彼女はいつか自分のレストランを開くことを望んでいます。)
過去の不特定の日(ある日)
過去のある特定の日を指す場合に使われ、日本語では「ある日」「あるとき」と訳されます。
物語や過去の出来事を語る際の導入としてよく使われます。
例文
- One day last summer, we went fishing at the lake.
(去年の夏のある日、私たちは湖で釣りをしました。) - One day, while I was walking home, I found a lost wallet.
(ある日、家に歩いて帰る途中、落とした財布を見つけました。) - She called me one day and asked for my help.
(彼女はある日私に電話して、助けを求めました。)
「one day」の文法と使い方
「one day」は文中で様々な位置に置くことができます。
特に文の冒頭や時間を表す副詞句として使われることが多いです。
文頭での使用
物語や出来事の導入としてよく使われます。
この場合、コンマで区切られることが多いです。
例文
- One day, I would like to learn how to play the piano.
(いつかピアノの弾き方を学びたいです。) - One day, while she was studying in the library, she met her future husband.
(ある日、彼女が図書館で勉強していたとき、将来の夫に出会いました。)
文末や文中での使用
文の最後や中間に置かれることもあります。
例文
- I hope to travel around the world one day.
(いつか世界中を旅行したいと思っています。) - She dreams of becoming a famous writer one day.
(彼女はいつか有名な作家になることを夢見ています。) - We went to that restaurant one day and really enjoyed the food.
(ある日その店に行って、本当に料理を楽しみました。)
「one day」と時間表現の組み合わせ
過去の出来事を語る際には、「one day」の後に具体的な時間表現が続くことがあります。
例文
- One day in April, it suddenly started snowing.
(4月のある日、突然雪が降り始めました。) - One day last week, my computer crashed.
(先週のある日、私のコンピューターがクラッシュしました。) - I saw her at the coffee shop one day after work.
(仕事の後のある日、コーヒーショップで彼女を見かけました。)
「one day」と類似表現の違い
「one day」に似た表現としては「someday」「some day」「one of these days」などがあります。
それぞれのニュアンスの違いを理解しましょう。
「one day」と「someday」
どちらも「いつか」という意味ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
- 「one day」:より詩的で劇的な表現。強い決意や確信を示すことが多く、いつか必ず実現するという意味合いが強いです。
- 「someday」:より漠然とした表現。実現するかどうかはっきりしないニュアンスがあります。
例文
- One day, I will climb Mount Everest.
(いつか必ずエベレスト山に登ります。)- 強い決意 - Someday, I might visit Paris if I have the chance.
(機会があれば、いつかパリを訪れるかもしれません。)- より不確定
「one day」と「some day」
書き方の違いにも注意が必要です。
例文
- One day, I’ll learn to speak Spanish.
(いつかスペイン語を話せるようになります。) - Some day, we’ll look back at this and laugh.
(いつか振り返ってこれを笑い話にするでしょう。) - They’re planning a one-day trip to Kyoto.
(彼らは京都への日帰り旅行を計画しています。)- 形容詞


「one day」と「one of these days」
- 「one day」:時間的な制約があまりなく、遠い将来のことも含みます。
- 「one of these days」:比較的近い将来を指すことが多く、時に警告や脅しのニュアンスを含むことがあります。
例文
- One day, humans might colonize Mars.
(いつか人類は火星に移住するかもしれません。)- 遠い将来 - One of these days, I’m going to tell him what I really think.
(近いうちに、彼に本当の考えを伝えるつもりです。)- 近い将来
「one day」を使った慣用表現
「one day」を含むいくつかの慣用表現も見ていきましょう。
「Rome wasn’t built in a day」(ローマは一日にして成らず)
時間をかけて物事を達成する必要性を説く表現です。
例文
- Learning a language takes time. Remember, Rome wasn’t built in a day.
(言語の習得には時間がかかります。ローマは一日にして成らずということを覚えておいてください。) - Don’t get discouraged if you don’t see immediate results. Rome wasn’t built in a day.
(すぐに結果が出なくても落胆しないでください。ローマは一日にして成らずです。)
「day in, day out」(毎日欠かさず)
継続的に毎日行われることを表す表現です。
例文
- She practices the violin day in, day out.
(彼女は毎日欠かさずバイオリンの練習をします。) - He works at the same desk, day in, day out, never taking a vacation.
(彼は休暇を取ることなく、毎日同じ机で働いています。)
「one day」を使った会話例
実際の会話で「one day」がどのように使われるかを見てみましょう。
未来の計画について
例文
- A: What do you want to do after you graduate?
(卒業後は何をしたいですか?) - B: One day, I’d like to start my own business. But first, I need to gain more experience.
(いつか自分のビジネスを始めたいです。でも、まずはもっと経験を積む必要があります。) - A: That’s a great goal. I hope it works out for you.
(それは素晴らしい目標ですね。うまくいくといいですね。)
過去の出来事について
例文
- A: How did you meet your wife?
(奥さんとはどうやって出会ったんですか?) - B: One day, I was sitting in a café, and she came in to escape from the rain. The only empty seat was at my table.
(ある日、私がカフェに座っていると、彼女が雨を避けるために入ってきました。空いている席は私のテーブルしかありませんでした。) - A: That’s such a romantic story!
(それはとてもロマンチックな話ですね!)
まとめ:「one day」の使い方のポイント

「one day」は英語で「いつか」「ある日」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「将来のいつか」と「過去のある日」の2つです。
- 文頭、文中、文末など様々な位置で使うことができます。
- 過去の出来事を語る際には「one day last week」のように具体的な時間表現と組み合わせることができます。
- 「someday」「some day」「one of these days」など類似表現との違いを理解すると、より適切に使い分けることができます。
- 「Rome wasn’t built in a day」などの慣用表現でも使われます。
「one day」をマスターすれば、英語での時間表現の幅が広がります。
未来の夢や希望、過去の思い出を語る際に積極的に使ってみてください。