「to go」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語ではシチュエーションによって「行く」「持ち帰る」「残り」など様々に訳されます。
シンプルな表現ながら、実は多様な意味と使い方があり、日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる便利なフレーズです。
この記事では「to go」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「to go」の基本的な意味
「to go」という表現は、いくつかの主要な意味を持っています。
基本的な動詞「go」(行く)の不定詞形ですが、文脈によって様々な意味に変化します。
移動・行くという基本的な意味
最も基本的な意味は「行く」「移動する」です。
この場合、「to go」は動詞の不定詞として機能します。
例文
- I need to go to the store to buy some milk.
(牛乳を買うために店に行く必要があります。) - She wants to go to the beach this weekend.
(彼女は今週末ビーチに行きたいと思っています。) - We decided to go by train instead of driving.
(運転する代わりに電車で行くことにしました。)
「to go」の様々な使い方
持ち帰り食品を表す「to go」
レストランやカフェなどで、店内で食べずに持ち帰ることを表す際に「to go」が使われます。
アメリカ英語でよく使われる表現です。
例文
- I’d like a large coffee to go, please.
(大きいコーヒーをお持ち帰りでお願いします。) - Can I get two chicken sandwiches to go?
(チキンサンドイッチ2つをお持ち帰りでもらえますか?) - Would you like that for here or to go?
(こちらでお召し上がりですか、それともお持ち帰りですか?)
アメリカでは「to go」が一般的ですが、イギリスやオーストラリアでは「takeaway」、カナダでは「takeout」や「to go」が使われることが多いです。
アメリカでも「takeout」という言葉は使われますが、文脈によって使い分けがあります。
- 店で直接注文する時:「Can I have a burger to go?」
- 電話で注文する時:「I’d like to place a takeout order.」
- 友人との会話で:「Let’s get Chinese takeout tonight.」
残り時間や残り作業を表す「to go」
「to go」は、何かが起こるまでの残り時間や、完了するまでの残りの作業量を表すためにも使われます。
例文
- We have only three days to go until the wedding.
(結婚式まであと3日しかありません。) - I’ve finished five chapters and have three more to go.
(5章を終えて、あと3章残っています。) - There’s still 10 kilometers to go before we reach the destination.
(目的地に到着するまでまだ10キロあります。)
この使い方では、「まだ残っている」「あとどれくらいで完了するか」というニュアンスが強調されます。
「go-to」(頼りになる、定番の)
「go-to」は「to go」とは少し異なりますが、関連する表現として知っておくと便利です。
ハイフンで繋がれた「go-to」は形容詞または名詞として使われ、「頼りになる人・物」「いつも選ぶ定番の選択肢」という意味を持ちます。
例文
- She’s my go-to person for computer problems.
(彼女は私のコンピュータ問題の頼れる人です。) - This restaurant is our go-to place for celebrations.
(このレストランは私たちのお祝いの定番の場所です。) - Chocolate ice cream is my go-to dessert when I’m feeling down.
(チョコレートアイスクリームは落ち込んでいるときの私の定番デザートです。)
「go-to」は比較的新しい表現で、特にスポーツの分野から広まったとされています。
最初は「go-to guy」(頼りになる選手)という表現から始まり、1980年代後半から一般的になりました。
「to go」と類似表現の違い
「to go」と「takeout/takeaway」
食品の持ち帰りを表す場合。
- 「to go」:主にアメリカ英語で、店内で注文する際に使われます。
- 「takeout」:アメリカ英語で、持ち帰り食品の概念を表します。電話注文などでよく使われます。
- 「takeaway」:イギリス英語やオーストラリア英語で、持ち帰り食品を指します。
例文
- アメリカ英語
I’ll have a burger to go.
(ハンバーガーをお持ち帰りで。) - イギリス英語
I’d like this curry for takeaway.
(このカレーをテイクアウェイで。)
「to go」と「remaining」
残り時間や量を表す場合。
- 「to go」:より口語的で、日常会話でよく使われます。
- 「remaining」:やや形式的で、書き言葉や公式な場面で使われることが多いです。
例文
- Only 5 minutes to go!
(あと5分だけ!)- 口語的 - There are 5 minutes remaining.
(5分残っています。)- より形式的
「to go」を使った会話例
会話例1:カフェでの注文
例文
- A: Hi, what can I get for you today?
(こんにちは、今日は何にしましょうか?) - B: I’d like a medium latte, please.
(ミディアムサイズのラテをお願いします。) - A: Sure thing. Is that for here or to go?
(かしこまりました。こちらでお召し上がりですか、それともお持ち帰りですか?) - B: To go, please. I’m running late for a meeting.
(持ち帰りでお願いします。会議に遅れそうなので。)
会話例2:残り時間について
例文
- A: How much longer do we need to wait?
(あとどれくらい待つ必要がありますか?) - B: The doctor said there are two patients to go before your turn.
(医師によると、あなたの番の前にあと2人の患者がいるそうです。) - A: OK, so about 30 minutes to go, I guess.
(なるほど、あと30分くらいですね。)
会話例3:「go-to」の使用例
例文
- A: I need some advice about investing. Do you know anyone who could help?
(投資について少しアドバイスが必要なんです。助けてくれる人を知っていますか?) - B: Actually, my cousin is my go-to person for financial advice. He works in banking.
(実は、いとこが私の金融アドバイスの頼れる人なんです。彼は銀行で働いています。) - A: That’s perfect! Would you mind introducing us?
(それは完璧です!紹介してもらえませんか?)
まとめ:「to go」の使い方のポイント

「to go」は英語で様々な意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「行く」「移動する」です。
- レストランなどでは「持ち帰り」を意味し、特にアメリカ英語でよく使われます。
- 何かが起こるまでの残り時間や、完了するまでの残りの作業量を表すこともできます。
- 「go-to」(ハイフン付き)は「頼りになる」「定番の」という意味の形容詞や名詞として使われ、「to go」とは異なります。
- 地域によって、持ち帰り食品を表す言葉は「to go」「takeout」「takeaway」など様々です。
「to go」は日常英会話でよく使われる表現なので、ぜひマスターして英語表現の幅を広げてみてください。
特にカフェやレストランで注文する際に役立つでしょう。