「be afraid of」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「〜を恐れる」「〜が怖い」「〜を心配する」などと訳されます。
シンプルな表現ですが、使い方や文法パターンにはいくつかの注意点があります。
この記事では「be afraid of」の基本的な意味から様々な使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
この表現をマスターして、英語での感情表現の幅を広げましょう。
「be afraid of」の基本的な意味
「be afraid of」の基本的な意味は「〜が怖い」「〜を恐れる」です。
何かや誰かに対する恐怖や不安の感情を表現するときに使われます。
例文
- I am afraid of heights.
(私は高所恐怖症です。) - My little brother is afraid of the dark.
(弟は暗闇が怖いです。) - She has always been afraid of dogs.
(彼女はずっと犬が怖いです。)
「be afraid of」の文法パターン
「be afraid of」は主に以下のような文法パターンで使われます。
be afraid of + 名詞/代名詞
最も基本的なパターンで、恐れている対象が名詞や代名詞の場合に使います。
例文
- He is afraid of spiders.
(彼はクモが怖いです。) - The child was afraid of the loud noise.
(その子供は大きな音が怖かったです。) - Don’t be afraid of mistakes when learning a language.
(言語を学ぶときは間違いを恐れないでください。)


be afraid of + 動名詞(〜ing形)
何かをすることへの恐怖や心配を表す場合、動名詞(〜ing形)を使います。
例文
- I am afraid of speaking in public.
(私は人前で話すのが怖いです。) - She is afraid of losing her job in this economic downturn.
(彼女はこの景気後退で仕事を失うことを恐れています。) - Many students are afraid of making mistakes when speaking English.
(多くの学生は英語を話すときに間違えることを恐れています。)

be afraid that + 節
「〜ということを恐れる/心配する」という意味で、後に節(主語+動詞を含む文)が続きます。
例文
- I am afraid that I won’t finish the project on time.
(時間内にプロジェクトを終えられないことを心配しています。) - She was afraid that her parents would be angry.
(彼女は両親が怒るのではないかと心配していました。) - We are afraid that the train might be delayed due to the storm.
(嵐のため電車が遅れるのではないかと心配しています。)
「be afraid of doing」と「be afraid to do」の違い
英語学習者がよく混同するのが「be afraid of doing」と「be afraid to do」の違いです。
どちらも恐怖や心配を表しますが、使い方とニュアンスに違いがあります。
「be afraid of doing」
「be afraid of doing」は、その行動の結果として何か悪いことが起こる可能性を恐れる場合に使います。
多くの場合、偶然や不意に起こりうる否定的な結果に対する恐れを表します。
例文
- I am afraid of falling when I climb high mountains.
(高い山に登るとき、落ちることを恐れています。) - He is afraid of being rejected if he asks her out.
(彼女をデートに誘ったら断られるのではないかと恐れています。) - The company is afraid of losing customers due to the recent price increase.
(その会社は最近の値上げで顧客を失うことを恐れています。)
「be afraid to do」
「be afraid to do」は、意図的に行う行動について、それが危険だったり結果が悪かったりする可能性があるため、躊躇する場合に使います。
自分の意思で選択できる行動に使われます。
例文
- I am afraid to tell her the truth about what happened.
(起こったことの真実を彼女に言うのが怖いです。) - The children were afraid to go near the dog.
(子供たちはその犬に近づくのを恐れていました。) - Don’t be afraid to ask questions in class.
(授業で質問することを恐れないでください。)
この違いは微妙ですが、一般的には、
- 「be afraid of doing」:予期せぬ悪い結果を恐れる
- 「be afraid to do」:意図的な行動をすることへの恐れや躊躇
「be afraid for」の使い方
「be afraid of」に関連して、「be afraid for」という表現もあります。
これは「〜のことを心配する」という意味で、他者や何かの安全や福祉に対する心配を表します。
例文
- I’m not afraid for myself, but I am afraid for my children’s future.
(私は自分のことは心配していませんが、子供たちの将来が心配です。) - She was afraid for her brother’s safety during his trip to the mountains.
(彼女は山への旅行中の兄の安全を心配していました。) - Many workers are afraid for their jobs in this uncertain economy.
(多くの労働者はこの不安定な経済の中で自分の仕事が心配です。)
日常会話での「be afraid of」の使い方
個人的な恐怖を表現する
例文
- “What are you afraid of?” “I’m afraid of flying. I get very anxious on planes.”
(「何が怖いですか?」「飛行機が怖いです。飛行機の中ではとても不安になります。」) - I used to be afraid of the dark when I was a child.
(子供の頃は暗闇が怖かったです。) - He’s not afraid of challenges; he actually enjoys them.
(彼は挑戦を恐れていません。実際、それらを楽しんでいます。)
心配や懸念を表現する
例文
- I’m afraid of disturbing you, but could I ask a quick question?
(邪魔をして申し訳ありませんが、簡単な質問をしてもいいですか?) - She’s afraid of making a bad impression at the interview tomorrow.
(彼女は明日の面接で悪い印象を与えることを心配しています。) - We shouldn’t be afraid of change; it often leads to growth.
(変化を恐れるべきではありません。それはしばしば成長につながります。)
丁寧な断りや謝罪
「I’m afraid」という表現は、丁寧に何かを断ったり謝罪したりする際にもよく使われます(この場合は「of」がつきません)。
例文
- I’m afraid I can’t attend the meeting tomorrow.
(申し訳ありませんが、明日の会議に出席できません。) - I’m afraid that won’t be possible.
(申し訳ありませんが、それは不可能です。) - Are you free this weekend? I’m afraid I already have plans.
(今週末は空いていますか?申し訳ありませんが、すでに予定があります。)
「be afraid of」に関連する表現
Don’t be afraid of
「恐れないで」「怖がらないで」と励ましたり勇気づけたりする表現です。
例文
- Don’t be afraid of making mistakes; that’s how we learn.
(間違いを恐れないでください。それが私たちの学び方です。) - Don’t be afraid of the dog; he’s very friendly.
(その犬を怖がらないで。とても友好的ですよ。) - Don’t be afraid of speaking up in meetings; your ideas are valuable.
(会議で発言することを恐れないでください。あなたのアイデアは価値があります。)
Nothing to be afraid of
「怖がることは何もない」という意味の表現です。
例文
- There’s nothing to be afraid of; I’ll be with you the whole time.
(怖がることは何もありません。ずっとあなたと一緒にいますから。) - It’s just a small procedure; there’s nothing to be afraid of.
(ただの小さな処置です。怖がることは何もありません。) - The noise was just the wind; there’s nothing to be afraid of.
(その音は単なる風でした。怖がることは何もありません。)
まとめ:「be afraid of」の使い方のポイント

「be afraid of」は英語で恐怖や心配を表現する基本的な表現です。
この表現のポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「〜が怖い」「〜を恐れる」です。
- 文法パターンとして「be afraid of + 名詞/代名詞」「be afraid of + doing」「be afraid that + 節」があります。
- 「be afraid of doing」は予期せぬ悪い結果を恐れる場合に使います。
- 「be afraid to do」は意図的な行動をすることへの恐れや躊躇を表します。
- 「be afraid for」は他者や何かの安全や福祉に対する心配を表します。
- 日常会話では恐怖の表現だけでなく、丁寧な断りや謝罪としても使われます(「I’m afraid」の形で)。
「be afraid of」をマスターして、英語で自分の恐れや心配を適切に表現できるようになりましょう。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる表現です。