「be sick of」は英語でよく使われるイディオムの一つで、日本語では「〜にうんざりしている」「〜に飽き飽きしている」「〜にうんざりだ」などと訳されます。
「sick」という単語には「病気の」という意味がありますが、この表現ではまったく別の意味になります。
この記事では、「be sick of」の基本的な意味から様々な使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
英語での感情表現の幅を広げるために、ぜひこの表現をマスターしましょう。
「be sick of」の基本的な意味
「be sick of」の基本的な意味は「〜にうんざりしている」「〜に飽き飽きしている」です。
この表現は、特に長期間同じ状況や行動が続いていることに対するイライラや退屈、苛立ちといった感情を表します。
「sick」は「病気の」という意味だけでなく、この表現では「強い不満や嫌悪感」を示しています。
例文
- I’m sick of hearing the same excuses over and over again.
(何度も同じ言い訳を聞くのにうんざりしています。) - She’s sick of her long commute to work every day.
(彼女は毎日の長い通勤にうんざりしています。) - We’re sick of waiting for the bus in this cold weather.
(この寒い天気の中バスを待つのにうんざりしています。)
「be sick of」の文法と使い方
「be sick of」の基本的な文法構造は以下の通りです。

名詞と一緒に使う場合
例文
- I’m sick of this rainy weather.
(この雨の天気にはうんざりです。) - He’s sick of his job and wants to try something new.
(彼は自分の仕事にうんざりしていて、何か新しいことを試したいと思っています。) - They’re sick of the loud noise from the construction site.
(彼らは建設現場からの大きな騒音にうんざりしています。)

動名詞(〜ing)と一緒に使う場合
例文
- I’m sick of cooking the same meals every week.
(毎週同じ料理を作ることにうんざりしています。) - She’s sick of dealing with difficult customers all day.
(彼女は一日中難しい客に対応することにうんざりしています。) - We’re sick of waiting for a response that never comes.
(来ることのない返事を待つのにうんざりしています。)

「be sick of」と類似表現の違い
「be sick of」と「be tired of」の違い
「be sick of」と「be tired of」はどちらも「〜にうんざりしている」という意味ですが、「be sick of」の方がより強い感情を表します。
「be tired of」は比較的穏やかな表現で、「飽きている」というニュアンスがありますが、「be sick of」は強いフラストレーションやイライラを含みます。
例文
- I’m tired of waiting for the bus.
(バスを待つのに飽きています。)→ 穏やかな表現 - I’m sick of waiting for the bus every single day.
(毎日バスを待つのにうんざりしています。)→ より強い感情
「be sick of」と「be fed up with」の違い
「be fed up with」も「〜にうんざりしている」という意味で、「be sick of」とほぼ同じ強さの感情を表します。
どちらも日常会話でよく使われます。
例文
- I’m sick of his constant complaints.
(彼の絶え間ない不満にうんざりしています。) - I’m fed up with his constant complaints.
(彼の絶え間ない不満にうんざりしています。)
「be sick and tired of」
「be sick and tired of」は「be sick of」をより強調した表現で、「完全にうんざりしている」「本当に飽き飽きしている」というニュアンスがあります。
例文
- I’m sick and tired of your excuses.
(あなたの言い訳には本当にうんざりしています。) - She’s sick and tired of being treated like a child.
(彼女は子供のように扱われることに本当にうんざりしています。) - We’re sick and tired of waiting for the government to take action.
(私たちは政府が行動を起こすのを待つことに完全にうんざりしています。)
「be sick of」と「get sick of」の違い
英語では「be + 形容詞」は「状態」を表し、「get + 形容詞」は「変化」を表します。
したがって、
- 「be sick of」:すでにうんざりしている状態を表します。
- 「get sick of」:うんざりするようになる、飽きてくるという変化を表します。
例文
- I’m sick of eating the same food every day.
(毎日同じ食べ物を食べることにうんざりしています。)→ すでにうんざりしている状態 - I’m getting sick of eating the same food every day.
(毎日同じ食べ物を食べることにうんざりしてきています。)→ うんざりし始めている状態
「get sick of」を進行形で使うと、「〜にうんざりしてきている」「〜に飽きてきている」という意味になります。
例文
- I’m getting sick of his attitude lately.
(最近、彼の態度にうんざりしてきています。) - She’s getting sick of working overtime every day.
(彼女は毎日残業することに飽きてきています。)

日常会話での「be sick of」の使い方
「be sick of」は日常会話で非常によく使われる表現です。
特に以下のような状況でよく使われます。
繰り返しの状況に対する不満
例文
- I’m sick of having the same argument over and over.
(何度も同じ議論を繰り返すことにうんざりしています。) - He’s sick of being stuck in traffic every morning.
(彼は毎朝渋滞に巻き込まれることにうんざりしています。)
長期的な問題に対するフラストレーション
例文
- We’re sick of living in such a small apartment.
(こんなに小さなアパートに住むことにうんざりしています。) - She’s sick of her neighbor’s loud music at night.
(彼女は夜に聞こえる隣人の大きな音楽にうんざりしています。)
人間関係における不満
例文
- I’m sick of his negative attitude all the time.
(彼のいつも否定的な態度にうんざりしています。) - They’re sick of being taken for granted by their boss.
(彼らは上司に当たり前のように扱われることにうんざりしています。)
「be sick of」を含む一般的な表現
「I’m sick of it」
「I’m sick of it」は「それにはうんざりだ」という意味で、前の文脈で言及されたことに対する強い不満を表します。
例文
- I’ve been working overtime for three weeks straight. I’m sick of it!
(3週間連続で残業しています。もううんざりです!) - The printer keeps jamming. I’m sick of it!
(プリンターがずっと詰まっています。うんざりです!)
「sick of the sight of」
「sick of the sight of」は「〜を見るのもうんざりだ」という意味で、人や物に対する強い不満や嫌悪感を表します。
例文
- I’m sick of the sight of my winter coat after wearing it for months.(何ヶ月も着続けた冬のコートを見るのもうんざりです。)
- She’s sick of the sight of her textbooks after studying all week.(一週間勉強し続けた後、彼女は教科書を見るのもうんざりしています。)
まとめ:「be sick of」の使い方のポイント

「be sick of」は英語の感情表現として非常に便利で頻繁に使われる表現です。
この表現のポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「〜にうんざりしている」「〜に飽き飽きしている」です。
- 名詞または動名詞(〜ing)と一緒に使います。
- 「be tired of」よりも強い感情を表します。
- 「be sick and tired of」でさらに強調することができます。
- 「be sick of」(状態)と「get sick of」(変化)を区別して使いましょう。
- 日常会話で頻繁に使われ、特に繰り返しの状況や長期的な問題に対する不満を表すのに適しています。
英語での感情表現の幅を広げるために、「be sick of」を適切に使えるようになりましょう。
ネイティブスピーカーも頻繁に使うこの表現をマスターすれば、あなたの英語表現はより自然で豊かなものになるでしょう。
注意点
「be sick of」は非常にカジュアルな表現であり、特にビジネスやフォーマルな場面では控えめに使うべきです。
また、あまりにも頻繁に使うと、常に不満を持っている印象を与える可能性があるので注意しましょう。
感情表現は状況に応じて適切に使い分けることが大切です。

