「be tired of」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「~にうんざりしている」「~に飽きている」「~に疲れている」と訳されます。
シンプルな表現ながら、日常会話でよく使われる便利なフレーズです。
この記事では「be tired of」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「be tired of」の基本的な意味
「be tired of」の基本的な意味は「~にうんざりしている」「~に飽きている」です。
身体的な疲労ではなく、精神的に何かに対して飽きている状態や、繰り返し行われることへの嫌気を表します。
「tired」は「疲れた」という形容詞で、前置詞「of」と組み合わさることで「~に対して疲れている」というニュアンスになります。
例文
- I’m tired of eating the same food every day.
(毎日同じ食べ物を食べることにうんざりしています。) - She’s tired of his constant excuses.
(彼女は彼の絶え間ない言い訳にうんざりしています。) - We’re tired of waiting for the bus in the rain.
(雨の中バスを待つことにうんざりしています。)
「be tired of」の文法と構造
「be tired of」の基本的な文法構造は「主語 + be動詞 + tired + of + 名詞/代名詞/動名詞」です。
「be tired of + 名詞/代名詞」
「be tired of」の後に名詞や代名詞が続く場合、その物事や人に対して飽きていることや嫌気が差していることを表します。
例文
- I’m tired of this movie.
(この映画にうんざりしています。) - She’s tired of her job.
(彼女は自分の仕事に飽きています。) - They’re tired of the noise from their neighbors.
(彼らは隣人からの騒音にうんざりしています。)
「be tired of + 動名詞(-ing形)」
「be tired of」の後に動名詞(動詞の-ing形)が続く場合、その行為や状況に対してうんざりしていることを表します。
例文
- He’s tired of studying all the time.
(彼はいつも勉強していることに飽きています。) - I’m tired of listening to the same excuses.
(同じ言い訳を聞くことにうんざりしています。) - We’re tired of waiting for a response.
(返事を待つことにうんざりしています。)
時制による変化
「be tired of」は様々な時制で使うことができます。
例文(現在形)
- I am tired of this routine.
(このルーティンにうんざりしています。)
例文(過去形)
- He was tired of living in the same city.
(彼は同じ都市に住むことに飽きていました。)
例文(未来形)
- By next year, she will be tired of that job.
(来年までには、彼女はその仕事に飽きているでしょう。)
例文(現在完了形)
- They have been tired of the situation for months.
(彼らは何ヶ月もの間その状況にうんざりしています。)
「be tired of」の様々な使い方
繰り返される行為や状況に対して
同じことが繰り返されて、それに嫌気が差している場合によく使われます。
例文
- I’m tired of having the same argument over and over.
(何度も同じ議論を繰り返すことにうんざりしています。) - She’s tired of receiving spam emails every day.
(毎日スパムメールを受け取ることに彼女は飽き飽きしています。) - We’re tired of hearing the same old stories.
(同じ古い話を聞くことにうんざりしています。)
長期間続いている状況に対して
長く続いている状況に対する不満や飽きを表現する場合にも使われます。
例文
- He’s tired of living in such a small apartment.
(そんな小さなアパートに住むことに彼は飽きています。) - I’m tired of working night shifts.
(夜勤で働くことに飽きています。) - The community is tired of dealing with this problem.
(コミュニティはこの問題に対処することにうんざりしています。)
人の態度や行動に対して
特定の人の態度や行動に対する不満を表現する場合にも使われます。
例文
- I’m tired of your negative attitude.
(あなたの否定的な態度にうんざりしています。) - She’s tired of his broken promises.
(彼女は彼の破られた約束にうんざりしています。) - We’re tired of politicians making empty promises.
(私たちは政治家が空約束をすることにうんざりしています。)
「be tired of」と「be tired from」の違い
「be tired of」と「be tired from」は似ているように見えますが、意味と使い方が異なります。
「be tired of」(精神的な疲れ・飽き)
「be tired of」は、精神的に何かに飽きている、うんざりしている状態を表します。
継続的な状況や繰り返しへの嫌気を示します。
例文
- I’m tired of waiting for the bus every morning.
(毎朝バスを待つことにうんざりしています。)- 精神的な飽き
「be tired from」(身体的な疲労)
一方、「be tired from」は身体的な疲労を表し、特定の活動や行為の結果として疲れていることを示します。
例文
- I’m tired from running five miles.
(5マイル走ったことで疲れています。)- 身体的な疲労 - She’s tired from working all day.
(一日中働いたことで彼女は疲れています。)- 身体的な疲労
「be tired of」と類似表現の違い
「be tired of」と似た意味を持つ表現はいくつかあります。
それぞれのニュアンスの違いを理解しましょう。
「be tired of」と「be fed up with」
「be fed up with」も「~にうんざりしている」という意味ですが、「be tired of」よりも強い不満や忍耐の限界を示す傾向があります。
例文
- I’m tired of waiting in line.
(列に並んで待つことにうんざりしています。)- 一般的な不満 - I’m fed up with waiting in line.
(列に並んで待つことに完全にうんざりしています。)- より強い不満
「be tired of」と「be sick of」
「be sick of」も「~にうんざりしている」という意味ですが、より強い嫌悪感や不快感を表します。
口語的な表現です。
例文
- I’m tired of his constant complaining.
(彼の絶え間ない文句にうんざりしています。)- 一般的な不満 - I’m sick of his constant complaining.
(彼の絶え間ない文句に本当にうんざりしています。)- より強い嫌悪感
「be tired of」と「be bored with/of」
「be bored with/of」は「~に飽きている」という意味ですが、「be tired of」が不満や嫌気を含むのに対し、「be bored with/of」は単に興味を失っている状態を表します。
例文
- I’m tired of playing the same game.
(同じゲームをすることにうんざりしています。)- 不満や嫌気 - I’m bored with playing the same game.
(同じゲームをすることに飽きています。)- 興味の喪失
「be tired of」を使った会話例
会話例1:仕事に関する会話
例文
- A: Why do you want to change jobs?
(なぜ転職したいのですか?) - B: I’m tired of doing the same repetitive tasks every day.
(毎日同じ繰り返しの作業をすることにうんざりしています。) - A: I understand. It’s important to find work that keeps you engaged.
(理解できます。あなたを引き付ける仕事を見つけることは重要ですね。) - B: Exactly. I’m also tired of the long commute to the office.
(そのとおりです。オフィスへの長い通勤にもうんざりしています。)
会話例2:日常生活に関する会話
例文
- A: Do you want to go to the Italian restaurant again tonight?
(今夜もまたイタリアンレストランに行きたい?) - B: Actually, I’m a bit tired of Italian food. We’ve had it three times this week.
(実は、イタリア料理には少し飽きています。今週3回も食べました。) - A: You’re right. What about trying that new Thai place instead?
(そうですね。代わりにあの新しいタイ料理店を試してみては?) - B: That sounds great! I’m tired of going to the same restaurants all the time.
(それは素晴らしい!いつも同じレストランに行くことにうんざりしています。)
まとめ:「be tired of」の使い方のポイント

「be tired of」は英語で「~にうんざりしている」「~に飽きている」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「~にうんざりしている」「~に飽きている」で、精神的な疲れや嫌気を表します。
- 文法構造は「主語 + be動詞 + tired + of + 名詞/代名詞/動名詞」です。
- 主に繰り返される行為、長期間続く状況、人の態度や行動に対する不満を表すのに使われます。
- 「be tired from」は身体的な疲労を表し、「be tired of」は精神的な飽きを表すという違いがあります。
- 「be fed up with」「be sick of」はより強い不満や嫌悪感を表し、「be bored with/of」は単に興味の喪失を表します。
「be tired of」をマスターすれば、英語での不満や飽きの表現の幅が広がります。
日常会話でよく使われる表現なので、ぜひ活用してみてください。