「excluding」は英語の前置詞として使われ、「〜を除いて」や「〜以外」という意味を持つ単語です。また、動詞「exclude(除外する)」の現在分詞形としても使われます。
この記事では、英語学習の初心者の方でも理解できるように、「excluding」の意味や使い方について、わかりやすい例文とともに詳しく解説していきます。
excludingとは?基本的な意味と品詞

「excluding」は主に前置詞として使われる英単語で、ある集団や全体から特定のものや人を除外することを表します。「〜を除いて」「〜以外で」という意味で使われることが多く、日本語では「〜を除く」「〜を除外して」と訳されます。
「excluding」は、動詞「exclude(除外する)」の現在分詞形でもあります。ただし、多くの場合は前置詞として使われるため、この記事では主に前置詞としての用法に焦点を当てて解説します。
「excluding」の発音は「イクスクルーディング」となり、英語での発音記号では /ɪksklúːdɪŋ/ と表記されます。英語学習の初心者の方は、「イクス・クルー・ディング」とゆっくり3つに分けて発音してみると覚えやすいでしょう。
excludingの使い方と基本的な例文
「excluding」は、ある集団や数から特定の人やものを除外する際に使用します。その基本的な使い方は、「AからBを除く」という意味で「A excluding B」という形で表現します。
基本的な例文
例文
- Excluding Sunday, I go to school every day.(日曜日を除いて、私は毎日学校に行きます。)
- There are 25 students in our class excluding me.(私を除いて、私たちのクラスには25人の生徒がいます。)
- The price is 500 yen excluding tax.(税抜きで価格は500円です。)
- All students passed the test excluding Tom.(トムを除いて、全ての生徒がテストに合格しました。)
文頭での使い方
「excluding」は文頭に置くこともできます。この場合、「〜を除いて」という意味は変わりませんが、除外される対象を強調する効果があります。
例文
- Excluding Monday, the library is open every day.(月曜日を除いて、図書館は毎日開いています。)
- Excluding John, everyone came to the party.(ジョンを除いて、みんなパーティーに来ました。)
excludingと似た表現の比較
英語には「〜を除いて」という意味を持つ表現がいくつかあります。ここでは「excluding」と似た表現との違いを解説します。
excludingとexceptの違い
「excluding」と「except」はどちらも「〜を除いて」という意味を持ちますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
「except」は「〜を除く」という意味ですが、全体から一部を除外するという意味合いが強いです。一方、「excluding」は最初から除外されているというニュアンスを持ち、計算や考慮の対象外であることを強調します。
例文
- Everyone except John came to the party.(ジョン以外の全員がパーティーに来ました。)
- There were 30 guests excluding the staff.(スタッフを除いて、30人のゲストがいました。)
最初の例文では、パーティーに来るべき全員の中からジョンだけが来なかったというニュアンスがあります。
2つ目の例文では、スタッフはゲストとしてカウントされていないというニュアンスになります。
excludingとbesides、other thanの違い
「besides」は「〜に加えて、〜の他に」という意味で、excludingとは反対の意味を持ちます。
例文
- I like many fruits besides apples.(りんごに加えて、私は多くの果物が好きです。)
「other than」は状況によって「〜以外」または「〜に加えて」の両方の意味で使えるため、より柔軟な表現です。
例文
- Do you speak any languages other than English?(英語以外に何か言語を話せますか?)
excludingの様々な用法と例文
ここでは、「excluding」のさまざまな用法を例文とともに見ていきましょう。
数量に関する用法
「excluding」は数や量に関する表現でよく使われます。
例文
- There are 30 days in April excluding weekends.(週末を除いて、4月には30日あります。)
- The building has 10 floors excluding the basement.(地下室を除いて、その建物は10階建てです。)
- We have 20 students excluding those who are absent today.(今日欠席している生徒を除いて、20人の生徒がいます。)
料金や価格に関する用法
「excluding」は料金や価格の表現でもよく使われます。特に「税抜き」や「送料別」などの表現で頻出します。
例文
- The ticket costs 1000 yen excluding transportation fees.(交通費を除いて、チケットは1000円です。)
- The hotel room is 10000 yen per night excluding breakfast.(朝食を除いて、ホテルの部屋は一泊10000円です。)
- The total price is 5000 yen excluding delivery charges.(配送料を除いて、合計価格は5000円です。)
人や集団に関する用法
「excluding」は人や集団について述べる場合にも使われます。
例文
- All students excluding first-year students can join the club.(1年生を除いて、すべての生徒がクラブに参加できます。)
- The meeting is for teachers excluding part-time staff.(非常勤スタッフを除いて、その会議は教師のためのものです。)
- Everyone excluding beginners can take this test.(初心者を除いて、誰でもこのテストを受けることができます。)
時間や日付に関する用法
時間や日付に関しても「excluding」はよく使われます。
例文
- The store is open every day excluding public holidays.(祝日を除いて、店は毎日開いています。)
- I work from Monday to Friday excluding lunch time.(昼食時間を除いて、私は月曜日から金曜日まで働いています。)
- The library is open from 9 AM to 5 PM excluding weekends.(週末を除いて、図書館は午前9時から午後5時まで開いています。)
excludingを含む複雑な例文
ここでは、少し複雑な状況での「excluding」の使い方を見てみましょう。
例文
- The total cost of the trip was 100,000 yen excluding souvenirs and extra activities.(お土産と追加のアクティビティを除いて、旅行の総費用は10万円でした。)
- Excluding students who did not submit their homework, everyone did very well on the test.(宿題を提出しなかった生徒を除いて、みんなテストでとても良い成績を取りました。)
- Our team won all games excluding the final match.(決勝戦を除いて、私たちのチームはすべての試合に勝ちました。)
- The book contains all chapters excluding the appendix.(付録を除いて、その本にはすべての章が含まれています。)
excludingのよくある間違いと注意点
「excluding」を使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。
excludingとincludingの混同
「excluding」と「including」は似た単語ですが、意味は正反対です。「including」は「〜を含めて」という意味なので、混同しないように注意しましょう。
誤:There are 25 students excluding the new student.(新しい生徒を除いて、25人の生徒がいます。)
※もし新しい生徒が25人の中に含まれるなら
正:There are 25 students including the new student.(新しい生徒を含めて、25人の生徒がいます。)
excludingの位置に関する誤り
「excluding」は、除外する対象の直前に置くのが基本です。位置を間違えると意味が変わってしまうことがあります。
誤:Excluding I go to school every day.
正:I go to school every day excluding Sunday.(日曜日を除いて、私は毎日学校に行きます。)
または、
正:Excluding Sunday, I go to school every day.(日曜日を除いて、私は毎日学校に行きます。)
excludingとexceptの使い分け
前述のように、「excluding」と「except」にはニュアンスの違いがあります。特に全体から一部を除く場合は「except」、最初から除外されている場合は「excluding」が適切です。
例文
- There are 30 students except John.(ジョンを除いて、30人の生徒がいます。)
※この場合、ジョンも含めると31人という意味 - There are 30 students excluding teachers.(教師を除いて、30人の生徒がいます。)
※この場合、教師は最初から生徒としてカウントされていない
excludingの他の用法
「excluding」は前置詞以外にも、動詞「exclude」の現在分詞として使われることがあります。この場合、「除外している」という進行形や、形容詞的に「除外する」という意味で使われます。
例文
- The school is excluding students who do not follow the rules.(その学校は規則に従わない生徒を除外しています。)
- The excluding policy prevents certain people from joining.(その除外ポリシーは、特定の人々が参加することを防いでいます。)
「excluding」と「exclude」の関係
「excluding」は動詞「exclude」の現在分詞形です。「exclude」は「除外する」「締め出す」という意味を持つ動詞で、何かを外に出すという行為を表します。
excludeの基本的な活用形
excludeを使った例文
例文
- The club excludes people under 18.(そのクラブは18歳未満の人を締め出しています。)
- We decided to exclude this topic from our discussion.(私たちはこのトピックを議論から除外することに決めました。)
- The teacher excluded Tom from the game.(先生はトムをゲームから除外しました。)
excludingが使われる一般的な表現
「excluding」がよく使われる一般的な表現をいくつか紹介します。
excluding tax(税抜き)
商品やサービスの価格を表示する際に、税金が含まれていないことを示す表現です。
例文
- The price is 1000 yen excluding tax.(税抜きで価格は1000円です。)
excluding shipping(送料別)
商品の価格に送料が含まれていないことを示す表現です。
例文
- The total is 5000 yen excluding shipping.(送料別で合計は5000円です。)
excluding holidays(休日を除いて)
営業日や稼働日を説明する際に使われる表現です。
例文
- The office is open excluding holidays.(休日を除いて、オフィスは開いています。)
excluding oneself(自分を除いて)
自分を除いた状況を説明する際に使われる表現です。
例文
- There were ten people excluding myself.(私を除いて、10人がいました。)
excludingに関する問題
ここでは、「excluding」に関する問題を10問出題します。自分の理解度をチェックしてみましょう。
答えには、似た意味の表現である「except」「but」「other than」「aside from」「excluding」も含まれています。
- The price of the meal is $20, ______ drinks.
- All employees, ______ the manager, must attend the meeting.
- She finished all her homework ______ math.
- The museum is open every day ______ Mondays.
- There were ten people at the party, ______ myself.
- I like every fruit ______ bananas.
- The final score was calculated ______ overtime points.
- ______ the special exhibition, all galleries are open to the public.
- He has no friends ______ me.
- ______ a few minor errors, your essay is perfect.
このように、「excluding」以外にも「except」「except for」「but」「other than」「aside from」などの表現が「~を除いて」という意味で使われることがあります。文脈に応じて正しい表現を選びましょう。
「excluding」に関するよくある質問
- 「excluding」と「except」はどう違いますか?
-
どちらも「〜を除いて」という意味ですが、「excluding」は最初から除外されているというニュアンスがあり、「except」は全体からの例外や除外を強調します。例えば、「There are 30 students excluding teachers」(教師を除いて、30人の生徒がいます)と言うと、教師は最初から生徒としてカウントされていません。一方、「Every student except John passed the test」(ジョン以外のすべての生徒がテストに合格しました)と言うと、ジョンも生徒の一人であることが前提となっています。
- 「excluding」と「without」はどう違いますか?
-
「excluding」は主に集団や全体から特定のものを除外する際に使用しますが、「without」は「〜なしで」というより広い意味で、何かの欠如や不在を表します。「Coffee excluding milk」(ミルクを除いたコーヒー)と「Coffee without milk」(ミルクなしのコーヒー)は同じような意味になりますが、使用文脈は異なることが多いです。
- 「excluding」を文の最初に使うことはできますか?
-
はい、可能です。「Excluding Sunday, I go to school every day.」(日曜日を除いて、私は毎日学校に行きます)のように、文の最初に置くと除外する対象を強調する効果があります。
- 「excluding」と「including」の違いは何ですか?
-
「excluding」は「〜を除いて」という意味で、対象を除外します。一方、「including」は「〜を含めて」という意味で、対象を含めます。意味は正反対なので、使い分けに注意しましょう。
- 「excluding」は日常会話でよく使われますか?
-
はい、特に価格(税抜き価格など)、時間や日付(営業日など)、人数や集団を説明する際によく使われます。フォーマルな表現ですが、日常会話でも使用されます。
まとめ

この記事では、英単語「excluding」の意味と使い方について詳しく解説しました。「excluding」は前置詞として「〜を除いて」「〜以外」という意味で使われ、集団や全体から特定のものを除外する際に用いられます。
また、動詞「exclude」の現在分詞形でもあります。以下に、「excluding」に関する重要なポイントをまとめます。
- 「excluding」は「〜を除いて」「〜以外」という意味の前置詞である
- 基本的な使い方は「A excluding B」(AからBを除く)の形
- 文頭に置くことも可能(Excluding B, A…)
- 「except」と似ているが、「excluding」は最初から除外されているというニュアンスがある
- 「including」とは反対の意味なので混同しないよう注意が必要
- 数量、料金、人や集団、時間や日付などの表現でよく使われる
- 「excluding tax」(税抜き)、「excluding shipping」(送料別)など一般的な表現がある
英語学習では、「excluding」のような前置詞の使い方を正確に理解することが大切です。この記事で紹介した例文を参考にして、さまざまな状況で「excluding」を適切に使えるようになりましょう。
日常会話やビジネスシーンなど様々な場面で役立つ表現ですので、ぜひ積極的に使ってみてください。

