「not at all」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「全く~でない」「少しも~でない」「どういたしまして」などと訳されます。
シンプルな表現ながら、使い方によって意味が変わるため、使いこなすことで英語表現の幅が広がります。
この記事では「not at all」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「not at all」の基本的な意味
「not at all」には主に以下の3つの基本的な意味があります。
「全く~でない」「少しも~でない」(否定文での使用)
否定文において「not at all」を使うと、否定の意味が強調され、「全く~でない」「少しも~でない」という強い否定を表現できます。
これは否定を100%強調する表現です。
例文
- I’m not at all interested in horror movies.
(私はホラー映画に全く興味がありません。) - The new restaurant was not at all expensive.
(その新しいレストランは全く高くありませんでした。) - She doesn’t look at all like her sister.
(彼女は姉に少しも似ていません。)
「どういたしまして」(感謝への返答)
「Thank you」など感謝の言葉に対する返答として「not at all」を使うと、「どういたしまして」「とんでもないです」という意味になります。
例文
- A: Thank you for helping me with my luggage.
(荷物を手伝ってくれてありがとう。) - B: Not at all. It was no trouble.
(どういたしまして。何でもありませんよ。)
「いいですよ」「構いませんよ」(許可要求への返答)
「Do you mind if…?(~しても構いませんか?)」という許可を求める質問に対して、「Not at all」と答えると「いいですよ」「構いませんよ」という承諾の意味になります。
例文
- A: Do you mind if I open the window?
(窓を開けても構いませんか?) - B: Not at all. It’s getting stuffy in here.
(いいですよ。ここは息苦しくなってきています。)
「not at all」の様々な使い方
否定文中での「not at all」の位置
「not at all」は否定文の中で様々な位置に置くことができます。
例文
- I’m not at all convinced by his explanation.
(彼の説明には全く納得していません。) - I’m not convinced at all by his explanation.
(彼の説明には全く納得していません。) - She does not at all resemble her mother.
(彼女は母親に全く似ていません。)
特に形容詞や副詞を強調する場合は、「not at all + 形容詞/副詞」の形をよく使います。
例文
- The task was not at all difficult.
(そのタスクは全く難しくありませんでした。) - He was not at all happy with the results.
(彼は結果に全く満足していませんでした。)
単独での応答としての「not at all」
「not at all」は単独で応答として使われることも多いです。
例文
- A: Was the meeting boring?
(会議は退屈でしたか?)
B: Not at all! It was actually very interesting.
(全然!実際とても興味深かったです。) - A: I hope I’m not disturbing you.
(お邪魔でなければいいのですが。)
B: Not at all. Please come in.
(全然大丈夫です。どうぞお入りください。)
質問での「at all」の使い方
「at all」は質問文でも使われ、この場合は「少しでも」という意味になります。
例文
- Do you speak French at all?
(フランス語は少しでも話せますか?) - Is there any food left at all?
(食べ物は少しでも残っていますか?) - Did she mention me at all during the conversation?
(彼女は会話の中で私のことを少しでも言及しましたか?)
「not at all」と「not all」の違い
英語学習者がよく混同するのが「not at all」と「not all」です。
これらは全く異なる意味を持ちます。
- 「not at all」:「全く~ない」(全否定)
- 「not all」:「すべてが~というわけではない」(部分否定)
例文
- I’m not at all interested in politics.
(私は政治に全く興味がありません。)- 完全否定 - Not all students are interested in politics.
(すべての学生が政治に興味があるわけではありません。)- 部分否定
「not at all」と類似表現の違い
「not at all」と「not in the least」
「not in the least」も「全く~でない」という意味で「not at all」と似ていますが、「not in the least」の方がややフォーマルな印象があります。
例文
- I’m not at all worried about the exam.
(私は試験について全く心配していません。)- 一般的 - I’m not in the least worried about the exam.
(私は試験について少しも心配していません。)- よりフォーマル
「not at all」と「not in any way」
「not in any way」も強い否定を表しますが、より具体的な方法や手段の否定に使われることが多いです。
例文
- The new policy is not at all beneficial to us.
(新しい方針は私たちに全く有益ではありません。) - The new policy is not in any way beneficial to us.
(新しい方針はどのような面でも私たちに有益ではありません。)
「not at all」を使う際の注意点
肯定文では使わない
「at all」は基本的に否定文や疑問文で使われ、肯定文では使用しません。
正しい例
- I don’t like seafood at all.
(私はシーフードが全く好きではありません。)
誤った例
- I like seafood at all.(×)
丁寧な返答としての使い方
「not at all」を単に「No」と言うよりも丁寧な返答として使うことができます。
特に、「Do you mind if…?」という質問に対して「No」だけで答えると、ぶっきらぼうに聞こえる可能性がありますが、「Not at all」と答えるとより丁寧な印象になります。
例文
- A: Do you mind if I sit here?
(ここに座ってもいいですか?) - B: Not at all. Please do.
(全然構いませんよ。どうぞ。)
文化的な違いに注意
英語圏の国々でも「not at all」の使い方には微妙な違いがあります。
例えば、イギリス英語ではお礼に対する「not at all」が一般的ですが、アメリカ英語では「you’re welcome」や「no problem」がより一般的です。
まとめ:「not at all」の使い方のポイント

「not at all」は英語で様々な意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 否定文では「全く~でない」と強い否定を表します。
- 感謝への返答として「どういたしまして」の意味で使えます。
- 許可を求める質問への返答として「いいですよ」の意味になります。
- 「not all」との違いに注意しましょう。
- 質問では「少しでも」という意味で使われます。
- 肯定文では使わないよう注意しましょう。
「not at all」をマスターすれば、英語でのコミュニケーションがより自然になります。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

