「〜すべきだ」「〜するはずだ」と言いたいとき、英語では「should」と「ought to」という表現を使います。どちらも似たような意味を持ちますが、使われる場面やニュアンスに違いがあります。この記事では、英語初学者の方でも理解できるように、「should」と「ought to」の違いと使い分けを例文付きで詳しく解説します。
英語の文法を学ぶ際に、似た意味を持つ表現の違いを理解することは、より自然な英語を話すために重要です。ここでは、「should」と「ought to」の基本的な意味から使い方、さらに実践的な例文まで、分かりやすく説明していきます。
「should」と「ought to」の基本的な意味

「should」と「ought to」はどちらも「〜すべきだ」という義務や「〜するはずだ」という推量を表す表現です。基本的には似た意味を持ちますが、ニュアンスや使われる状況に違いがあります。
「should」は助動詞で、シンプルで使いやすい表現です。一方、「ought to」は「ought」という助動詞の後に「to」が付く形になります。「should」は日常会話でよく使われますが、「ought to」はやや硬い印象を与え、フォーマルな文章や客観的な義務を表す場面で使われることが多いです。
例文
- You should do your homework.(あなたは宿題をすべきです)
- You ought to do your homework.(あなたは宿題をすべきです)
上記の例文はどちらも「宿題をすべきだ」という意味を表していますが、「should」はより個人的な意見や助言として、「ought to」はより客観的な義務として捉えられる傾向があります。
「should」の使い方と特徴
「should」は日常会話でよく使われる表現で、様々な場面で活用できます。
ここでは、「should」の主な使い方と特徴を見ていきましょう。
「should」を使った義務・忠告の表現
「should」は「〜すべきだ」「〜したほうがいい」という義務や忠告を表す場合によく使われます。
話し手の主観的な判断や個人的な意見を表現するのに適しています。
例文
- You should eat more vegetables.(もっと野菜を食べるべきです)
- We should start now or we’ll be late.(今出発すべきです。さもないと遅れますよ)
- Students should respect their teachers.(生徒は先生を敬うべきです)
これらの例文では、話し手の個人的な判断や意見が反映されています。
「should」を使った推量の表現
「should」は「〜するはずだ」「〜だろう」という推量や予測を表す場合にも使われます。
例文
- The train should arrive at 3:00.(電車は3時に到着するはずです)
- She should be at home now.(彼女は今家にいるはずです)
- The movie should be interesting.(その映画は面白いはずです)
これらの例では、話し手の予測や期待が表現されています。
「should」の否定文と疑問文
「should」の否定文は「should not」または省略形「shouldn’t」を使って表現します。
疑問文は「should」を文頭に置くだけで簡単に作ることができます。
例文(否定文)
- You should not talk during class.(授業中は話すべきではありません)
- We shouldn’t waste water.(水を無駄にすべきではありません)
例文(疑問文)
- Should I wear a coat today?(今日はコートを着るべきですか?)
- Should we tell her the truth?(彼女に真実を伝えるべきでしょうか?)
「ought to」の使い方と特徴
「ought to」も「should」と同様に義務や推量を表しますが、より客観的で中立的なニュアンスを持ちます。
ここでは「ought to」の使い方と特徴を見ていきましょう。
「ought to」を使った義務・忠告の表現
「ought to」は「〜すべきだ」という義務や忠告を表す場合に使われますが、「should」よりも客観的な立場からの判断という印象を与えます。
道徳的な義務や社会的に正しいとされることを表現する場合によく使われます。
例文
- You ought to respect your parents.(両親を敬うべきです)
- Drivers ought to follow traffic rules.(運転手は交通ルールに従うべきです)
- We ought to protect the environment.(環境を守るべきです)
これらの例文では、個人的な意見というより、一般的に正しいとされる行動規範を示しています。
「ought to」を使った推量の表現
「ought to」は「〜するはずだ」という推量や予測を表す場合にも使われますが、「should」よりも論理的な根拠に基づいた予測というニュアンスがあります。
例文
- The package ought to arrive tomorrow.(その小包は明日到着するはずです)
- He ought to know the answer.(彼は答えを知っているはずです)
- The meeting ought to finish by noon.(会議は正午までに終わるはずです)
これらの例では、状況や根拠に基づいた論理的な予測が表現されています。
「ought to」の否定文と疑問文
「ought to」の否定文は「ought not to」または「oughtn’t to」を使って表現します。
疑問文は「ought」を文頭に置く形になりますが、実際の会話ではあまり使われず、代わりに「should」が使われることが多いです。
例文(否定文)
- You ought not to speak so loudly.(そんなに大きな声で話すべきではありません)
- We oughtn’t to forget her birthday.(彼女の誕生日を忘れるべきではありません)
例文(疑問文)
- Ought I to call her?(彼女に電話すべきですか?)
- Ought we to wait for them?(彼らを待つべきですか?)
しかし、これらの疑問文は硬い印象を与えるため、日常会話では次のような表現の方が自然です。
例文
- Should I call her?(彼女に電話すべきですか?)
- Do you think I ought to call her?(彼女に電話すべきだと思いますか?)
「should」と「ought to」の主な違い
「should」と「ought to」は似たような意味を持ちますが、いくつかの重要な違いがあります。
ここでは、その主な違いを詳しく見ていきましょう。
主観的vs客観的判断
最も大きな違いは、「should」が主観的な判断を表すのに対し、「ought to」はより客観的・中立的な判断を表す点です。
- 「should」:話し手の個人的な意見や感情が含まれる
- 「ought to」:一般的な道徳観や社会的規範に基づく客観的な判断
例文
- You should call your mother.(お母さんに電話すべきです)[個人的な助言]
- You ought to call your mother.(お母さんに電話すべきです)[社会的な義務として]
会話とフォーマルな文章での使い分け
「should」は日常会話でよく使われますが、「ought to」はやや硬い表現で、フォーマルな文章や法律文書などでよく使われます。
- 「should」:カジュアルな会話や日常的な状況で使われる
- 「ought to」:より正式な文脈や文書で使われる
例文
- You should be more careful next time.
(次回はもっと注意すべきです)[日常会話] - Students ought to submit their assignments on time.
(学生は課題を期限内に提出すべきです)[学校の規則として]
「should」と「ought to」の過去の事柄に対する表現
「should」と「ought to」は、過去の事柄に対する非難や後悔を表現する場合にも使われます。
このような場合は、「should have + 過去分詞」または「ought to have + 過去分詞」の形で表現します。
「should have + 過去分詞」の使い方
「should have + 過去分詞」は「〜すべきだった(のにしなかった)」という意味で、過去の行動に対する非難や後悔を表します。
例文
- I should have studied harder for the test.(テストのためにもっと一生懸命勉強すべきだった)
- You should have called me yesterday.(昨日私に電話すべきだった)
- We should have left earlier.(もっと早く出発すべきだった)
「ought to have + 過去分詞」の使い方
「ought to have + 過去分詞」も同様に「〜すべきだった(のにしなかった)」という意味ですが、より客観的な判断というニュアンスがあります。
例文
- I ought to have told you the truth.(あなたに真実を伝えるべきだった)
- She ought to have arrived by now.(彼女は今頃到着しているはずだ)
- They ought to have been more careful.(彼らはもっと注意すべきだった)
「should」と「ought to」の状況別の使い分け例
実際の会話では、状況に応じて「should」と「ought to」を使い分けることが重要です。
ここでは、具体的な状況での使い分け例を見ていきましょう。
アドバイスや忠告をする場合
友人や家族にアドバイスや忠告をする場合は、一般的に「should」の方が自然です。
例文
- You should get some rest. You look tired.(少し休んだほうがいいよ。疲れているように見える)
- You should try this new restaurant. The food is great.(この新しいレストランを試してみるべきだよ。料理がとても美味しい)
一方、より客観的な立場からの忠告や、社会的に正しいとされる行動を促す場合は「ought to」が適しています。
例文
- People ought to be more considerate of others.(人はもっと他者に配慮すべきです)
- Tourists ought to respect local customs.(観光客は現地の習慣を尊重すべきです)
予測や推量をする場合
何かを予測する場合、個人的な見解や期待を表現する時は「should」がよく使われます。
例文
- The weather should be nice tomorrow.(明日の天気は良いはずです)
- She should pass the test easily.(彼女は簡単にテストに合格するはずです)
一方、客観的な状況や論理的な根拠に基づいた予測の場合は「ought to」が使われることもあります。
例文
- The train ought to arrive on time. There are no delays reported.
(電車は時間通りに到着するはずです。遅延の報告はありません) - Based on his qualifications, he ought to get the job.
(彼の資格に基づけば、彼はその仕事を得るはずです)
義務や責任を表す場合
個人的な義務感や責任を表現する場合は「should」がよく使われます。
例文
- I should call my grandmother more often.(もっと頻繁におばあちゃんに電話すべきだ)
- We should finish this project today.(今日このプロジェクトを終えるべきだ)
社会的な規範や道徳的な義務を表現する場合は「ought to」が適しています。
例文
- Citizens ought to vote in elections.(市民は選挙で投票すべきです)
- Parents ought to provide a good education for their children.(親は子供に良い教育を提供すべきです)
英語の「should」と「ought to」に関する練習問題
以下の問題で「should」と「ought to」の使い分けを練習してみましょう。
- 次の文の空欄に適切な表現(should または ought to)を入れなさい
You _______ brush your teeth twice a day.(客観的な健康上のアドバイスとして) - 次の文の空欄に適切な表現を入れなさい
I think you _______ wear a jacket. It’s cold outside.(個人的なアドバイスとして) - 次の文の空欄に適切な表現を入れなさい
People _______ respect the law.(社会的な義務として) - 次の文の空欄に適切な表現を入れなさい
The package _______ arrive tomorrow.(予測として) - 次の文の空欄に適切な表現を入れなさい
You _______ have told me about the party.(過去の非難として) - 次の文を否定文に書き換えなさい
You should go to bed early. - 次の文を否定文に書き換えなさい
He ought to eat more fruits. - 次の文を疑問文に書き換えなさい
I should tell her the truth. - 次の文を疑問文に書き換えなさい
We ought to wait for them. - 次の日本語を英語に訳しなさい(shouldを使って)
「あなたはもっと運動すべきです。」 - 次の日本語を英語に訳しなさい(ought toを使って)
「生徒は先生を尊重すべきです。」 - 次の日本語を英語に訳しなさい(should have を使って)
「私はもっと早く起きるべきだった。」 - 次の日本語を英語に訳しなさい(ought to have を使って)
「彼らはより注意深くあるべきだった。」 - 次の文の空欄に適切な表現を入れなさい
Children _______ obey their parents.(道徳的な観点から) - 次の文の空欄に適切な表現を入れなさい
I _______ study for the test tonight.(個人的な決意として) - 次の文が正しいかどうか判断し、間違っていれば訂正しなさい
We should not to go there. - 次の文が正しいかどうか判断し、間違っていれば訂正しなさい
Ought you to help your mother? - 次の文が正しいかどうか判断し、間違っていれば訂正しなさい
I thinked that you should call him. - 次の文が正しいかどうか判断し、間違っていれば訂正しなさい
She should have went to the doctor. - 次の日本語を英語に訳しなさい
「彼は昨日ここにいるはずだった。」
「should」と「ought to」に関するよくある質問
- 「should」と「ought to」の最も重要な違いは何ですか?
-
最も重要な違いは、「should」が主観的な判断や個人的な意見を表すのに対し、「ought to」はより客観的で中立的な判断を表す点です。また、「should」は日常会話でよく使われますが、「ought to」はよりフォーマルな表現です。
- 「ought to」の否定形はどのように作りますか?
-
「ought to」の否定形は「ought not to」または省略形「oughtn’t to」です。例えば、「You ought not to smoke.(あなたはタバコを吸うべきではない)」となります。ただし、実際の会話では「shouldn’t」の方がよく使われます。
- 「should」と「ought to」はどんな時制で使えますか?
-
どちらも現在形と完了形(have + 過去分詞)で使うことができます。例えば、「You should study.(勉強すべきだ)」「You should have studied.(勉強すべきだった)」「You ought to study.(勉強すべきだ)」「You ought to have studied.(勉強すべきだった)」となります。
- 日常会話では「should」と「ought to」のどちらがよく使われますか?
-
日常会話では「should」の方がはるかに一般的です。「ought to」はやや硬い表現で、フォーマルな文脈や文書でより多く使われます。
- 「should」と「ought to」の疑問文はどのように作りますか?
-
「should」の疑問文は「Should + 主語 + 動詞の原形…?」の形で作ります(例:Should I go?)。「ought to」の疑問文は「Ought + 主語 + to + 動詞の原形…?」となりますが(例:Ought I to go?)、この形はあまり一般的ではなく、代わりに「Do you think I ought to go?」のような形がよく使われます。
まとめ

この記事では、英語の「should」と「ought to」の違いと使い分けについて詳しく解説しました。
主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味
- どちらも「〜すべきだ」(義務・忠告)や「〜するはずだ」(推量)という意味を持つ
- 「should」は日常会話でよく使われる
- 「ought to」はよりフォーマルな表現
- 主な違い
- 「should」は主観的な判断や個人的な意見を表す
- 「ought to」はより客観的・中立的な判断を表す
- 「should」はカジュアルな会話で一般的
- 「ought to」はフォーマルな文脈や文書で使われることが多い
- 否定形と疑問形
- 「should」の否定形は「should not」または「shouldn’t」
- 「ought to」の否定形は「ought not to」または「oughtn’t to」
- 「should」の疑問形は「Should + 主語 + 動詞…?」
- 「ought to」の疑問形は「Ought + 主語 + to + 動詞…?」だが、あまり一般的ではない
- 過去の事柄
- 「should have + 過去分詞」で「〜すべきだった」という過去の非難や後悔を表す
- 「ought to have + 過去分詞」も同様の意味だが、より客観的なニュアンス
- 状況別の使い分け
- 個人的なアドバイスや意見には「should」が適している
- 社会的な規範や道徳的な義務には「ought to」が適している
- 日常会話では「should」がより一般的
これらの違いを理解し、適切に使い分けることで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。
「should」と「ought to」は英語の文法において重要な表現ですので、ぜひ練習問題を解きながら使い方をマスターしてください。

