「worry about」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「~について心配する」「~を気にかける」と訳されます。
シンプルな表現ながら、日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる便利なフレーズです。
この記事では「worry about」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「worry about」の基本的な意味
「worry about」の基本的な意味は「~について心配する」「~を案じる」です。
不安や心配の対象を明確にする表現で、「worry」が「心配する」という動詞、「about」が「~について」という前置詞で、これらが組み合わさることで「~について心配する」というニュアンスになります。
例文
- I worry about my daughter’s health.
(娘の健康について心配しています。) - Don’t worry about the exam. You’ll do fine.
(試験について心配しないで。うまくいくよ。) - She’s worrying about her upcoming job interview.
(彼女は今度の就職面接について心配しています。)
「worry」と「worry about」の違い
「worry」は自動詞と他動詞の両方で使えますが、意味や使い方が少し異なります。
自動詞としての「worry」(+ about)
自動詞として使う場合、「worry」の後には通常「about」が続き、何について心配しているかを示します。
例文
- I worry about climate change.
(気候変動について心配しています。) - He worries about his children constantly.
(彼は常に子供たちのことを心配しています。) - Don’t worry about the small details.
(細かいことについて心配しないで。)
他動詞としての「worry」(直接目的語)
他動詞として使う場合、「worry」の後に直接目的語が来て、「~を心配させる」「~を不安にさせる」という意味になります。
例文
- The news worried her parents.
(そのニュースは彼女の両親を心配させた。) - Your late-night activities worry me.
(あなたの夜遅くの活動が私を心配させます。) - Don’t say anything that might worry the children.
(子供たちを心配させるようなことは言わないで。)
「worry about」と「be worried about」の違い
「worry about」と「be worried about」はどちらも「~について心配する」という意味ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
「worry about」(一般的・継続的な心配)
「worry about」は、より一般的で継続的な心配を表す傾向があります。
常に心配している、または習慣的に心配する場合に使われます。
例文
- I worry about my son’s education.
(息子の教育について心配しています。) - She worries about money all the time.
(彼女はいつもお金のことを心配しています。) - Parents naturally worry about their children’s future.
(親は自然と子供の将来について心配するものです。)
「be worried about」(特定の状況での心配)
「be worried about」は、より特定の状況や一時的な心配を表す傾向があります。
現在感じている心配や不安を強調します。
例文
- I am worried about tomorrow’s presentation.
(明日のプレゼンテーションについて心配しています。) - She is worried about her test results.
(彼女はテストの結果について心配しています。) - We are worried about the weather forecast for our outdoor event.
(私たちは野外イベントの天気予報について心配しています。)
「worry about」の文法と構造
「worry about」は様々な文法構造で使うことができます。
主なパターンを見ていきましょう。
worry about + 名詞/代名詞
最も一般的なパターンで、心配の対象を名詞や代名詞で示します。
例文
- I worry about my health.
(私は自分の健康について心配しています。) - She worries about her elderly parents.
(彼女は年老いた両親について心配しています。) - Don’t worry about me.
(私のことは心配しないで。)
worry about + 動名詞(-ing形)
何かをすることについての心配を表す場合、動名詞を使います。
例文
- I worry about driving in heavy snow.
(大雪の中で運転することについて心配しています。) - She worries about making the wrong decision.
(間違った決断をすることについて彼女は心配しています。) - Many students worry about speaking in front of the class.
(多くの学生はクラスの前で話すことについて心配しています。)
worry about + what/how/when節
疑問詞を使って、より具体的な心配の内容を表現できます。
例文
- I worry about what will happen next.
(次に何が起こるかについて心配しています。) - She worries about how she will pay for college.
(彼女は大学の費用をどうやって払うかについて心配しています。) - They worry about when the project will be completed.
(彼らはプロジェクトがいつ完了するかについて心配しています。)
worry that + 節
「worry that」の形で、心配している具体的な内容を節で表すこともできます。
例文
- I worry that I might fail the exam.
(試験に失敗するかもしれないと心配しています。) - She worries that her children aren’t eating properly.
(彼女は子供たちが適切に食事をとっていないと心配しています。) - They worry that the budget isn’t enough.
(彼らは予算が足りないと心配しています。)
「worry about」の時制による変化
「worry about」は様々な時制で使うことができます。
主な時制での使い方を見ていきましょう。
例文(現在形)
- I worry about the environment.
(環境について心配しています。) - She worries about her job security.
(彼女は雇用の安定性について心配しています。)
例文(過去形)
- I worried about the interview all night.
(一晩中面接について心配していました。) - They worried about the test results.
(彼らはテスト結果について心配していました。)
例文(現在完了形)
- I have worried about this problem for months.
(何ヶ月もこの問題について心配してきました。) - She has worried about her health since the diagnosis.
(彼女は診断されて以来、健康について心配してきました。)
例文(未来形)
- I will worry about that when the time comes.
(その時が来たらそのことについて心配します。) - She will worry about the presentation until it’s over.
(彼女はプレゼンテーションが終わるまでそれについて心配するでしょう。)
「worry about」を含む表現と慣用句
「worry about」を含むいくつかの一般的な表現を見ていきましょう。
「don’t worry about it」(心配しないで)
何かについて気にする必要がないことを伝える一般的な表現です。
例文
- “I’m sorry I broke your pen.” “Don’t worry about it. I have plenty.”
(「ペンを壊してごめんなさい。」「気にしないで。たくさんあるから。」) - Don’t worry about it. I’ll take care of everything.
(心配しないで。すべて私が処理します。)
「no need to worry about」(心配する必要はない)
より形式的な表現で、心配する必要がないことを強調します。
例文
- There’s no need to worry about the payment. It’s already been processed.
(支払いについて心配する必要はありません。すでに処理されています。) - No need to worry about the deadline. We have plenty of time.
(締め切りについて心配する必要はありません。時間はたっぷりあります。)
「can’t help but worry about」(心配せずにはいられない)
強い心配の気持ちを表現する表現です。
例文
- I can’t help but worry about my daughter when she travels alone.
(娘が一人で旅行するとき、心配せずにはいられません。) - She can’t help but worry about the company’s future.
(彼女は会社の将来について心配せずにはいられません。)
「worry about」と類似表現の違い
「worry about」に似た表現として、「concern about」「anxious about」などがあります。
それぞれのニュアンスの違いを理解しましょう。
「worry about」と「concern about」
- 「worry about」:より個人的で感情的な不安や心配を表します。
- 「concern about」:やや形式的で、より理性的な懸念や関心を表す傾向があります。
例文
- I worry about my child’s safety at school.
(子供の学校での安全について心配しています。)- 個人的・感情的 - There is growing concern about the environmental impact.
(環境への影響について懸念が高まっています。)- より形式的・理性的
「worry about」と「anxious about」
- 「worry about」:一般的な心配や不安を表します。
- 「anxious about」:より強い不安や緊張、焦りを表す傾向があります。
例文
- I worry about making mistakes.
(間違いを犯すことについて心配しています。)- 一般的な心配 - I’m anxious about my upcoming surgery.
(今度の手術について不安です。)- より強い不安
「worry about」の間違った使い方に注意
英語学習者がよく間違える「worry about」の使い方について注意点を見ていきましょう。
「worry for」と「worry about」の違い
「worry for」は標準的な英語では一般的に使われません。
正しくは「worry about」です。
誤った例
- I worry for my future.(×)
- I worry for her health.(×)
正しい例
- I worry about my future.(〇)
- I worry about her health.(〇)
まとめ:「worry about」の使い方のポイント

「worry about」は英語で「~について心配する」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「~について心配する」「~を案じる」です。
- 「worry about」は一般的・継続的な心配を、「be worried about」はより特定の状況での心配を表す傾向があります。
- 「worry」は自動詞(worry about)としても他動詞(直接目的語)としても使えます。
- 「worry about + 名詞/代名詞」「worry about + 動名詞」「worry that + 節」など様々なパターンで使えます。
- 「don’t worry about it」「no need to worry about」など便利な表現があります。
- 「worry for」ではなく「worry about」が正しい表現です。
「worry about」をマスターすれば、英語での心配や不安の表現の幅が広がります。
日常会話からビジネスシーンまで様々な場面で活用してみてください。