「in public」は英語の基本的な表現の一つで、「公共の場で」「人前で」「公衆の面前で」という意味を持ちます。
この記事では、英語初学者の方向けに「in public」の意味や使い方を詳しく解説し、中学英語レベルの例文を多数紹介します。日常会話でよく使われるこの表現をマスターして、英語力を向上させましょう。
「in public」の基本的な意味

「in public」は「公共の場で」「人前で」という意味を持つ前置詞句です。「in」(〜の中で)という前置詞と、「public」(公共の、公の)という名詞が組み合わさって「公の場で」という意味になります。
この表現は、不特定多数の人々がいる場所や状況を表現するときに使われます。例えば、街中、公園、レストラン、電車内など、他の人々が見たり聞いたりできる場所で何かをする場合に「in public」が使われます。
自宅内などの私的な空間とは対照的な概念で、誰でも見ることができる場所や状況を指す表現です。
「in public」の正しい発音
「in public」の発音は以下のようになります。
- in: /ɪn/ – 「イン」と発音します。日本語の「イン」よりも少し短く発音します。
- public: /ˈpʌblɪk/ – 「パブリック」と発音します。最初の「p」は息を強く出し、アクセントは最初の音節に置きます。
全体では「イン・パブリック」となります。発音する際は、「public」の最初の「p」を強く発音し、アクセントをしっかりと置くことがポイントです。
「in public」の具体的な使い方
「in public」は様々な文脈で使うことができますが、主に「公共の場で何かをする」という状況を表現するときに使います。ここでは、肯定文、否定文、疑問文での使い方を例文とともに紹介します。
肯定文での使い方
肯定文では、「公共の場で〜する」という意味で使われます。
例文
- He always speaks English in public.(彼は公の場では常に英語を話します。)
- She likes to read books in public places.(彼女は公共の場所で本を読むのが好きです。)
- Many people use smartphones in public these days.(最近は多くの人が公共の場でスマートフォンを使用しています。)
- We should behave well in public.(私たちは公の場では行儀よくすべきです。)
- The president made a speech in public yesterday.(大統領は昨日公の場でスピーチをしました。)
これらの例文では、「in public」が「公共の場で」という意味で使われています。特に例文4のように、公共の場での適切な行動について話すときによく使われます。
否定文での使い方
否定文では、「公共の場で〜しない」という意味になります。特に禁止事項や避けるべき行動について話すときに使われます。
例文
- I don’t cry in public.(私は人前では泣きません。)
- He doesn’t like to speak in public.(彼は人前で話すのが好きではありません。)
- We should not smoke in public places.(公共の場所ではタバコを吸うべきではありません。)
- Many people don’t want to sing in public.(多くの人は人前で歌いたがりません。)
- She never gets angry in public.(彼女は決して公の場で怒りません。)
否定文では、公共の場で避けるべき行動や、恥ずかしさからしない行動などを表現するのに適しています。
疑問文での使い方
疑問文では、「公共の場で〜するか?」という質問を作ることができます。
例文
- Do you feel nervous when you speak in public?(人前で話すとき緊張しますか?)
- Why do people use loud voices in public?(なぜ人は公共の場で大きな声を出すのですか?)
- Is it OK to eat ice cream in public in your country?(あなたの国では公共の場でアイスクリームを食べても大丈夫ですか?)
- How often do you read books in public?(あなたはどのくらいの頻度で公共の場で本を読みますか?)
- Did the actor cry in public after winning the award?(その俳優は賞を獲得した後、人前で泣きましたか?)
疑問文では、公共の場での行動に関する質問や、文化的な違いについての質問などに使われます。
「in public」を使った便利なフレーズ
「in public」を含む便利なフレーズやよく使われる表現を紹介します。これらのフレーズを覚えると、英会話の幅が広がります。
日常会話でよく使うフレーズ
- appear in public(公の場に姿を現す)
例文:The singer didn’t appear in public for six months after the scandal.(そのスキャンダルの後、その歌手は6ヶ月間公の場に姿を現しませんでした。) - behave in public(公共の場での振る舞い)
例文:Parents should teach children how to behave in public.(親は子どもに公共の場での振る舞い方を教えるべきです。) - speak in public(人前で話す)
例文:Many people are afraid of speaking in public.(多くの人が人前で話すことを恐れています。) - in public places(公共の場所で)
例文:Smoking is not allowed in public places in many countries.(多くの国では公共の場所での喫煙は許可されていません。) - make a fool of oneself in public(人前で恥をかく)
例文:He made a fool of himself in public by falling off the stage.(彼はステージから落ちて人前で恥をかきました。)
これらのフレーズは日常会話でよく使われますので、覚えておくと便利です。特に「speak in public」(人前で話す)や「behave in public」(公共の場での振る舞い)は頻繁に使われます。
ビジネスシーンでのフレーズ
- go public(株式を公開する、公表する)
例文:The company plans to go public next year.(その会社は来年株式を公開する予定です。) - public speaking(人前でのスピーチ)
例文:Public speaking is an important skill for business leaders.(人前でのスピーチはビジネスリーダーにとって重要なスキルです。) - make a public announcement(公式発表をする)
例文:The CEO will make a public announcement about the new product tomorrow.(CEOは明日新製品について公式発表を行います。) - public relations(広報、PR)
例文:She works in the public relations department.(彼女は広報部門で働いています。) - public image(公のイメージ)
例文:Companies care about their public image.(企業は自社の公のイメージを気にします。)
ビジネスシーンでは、「in public」から派生したこれらの表現がよく使われます。特に「public speaking」(人前でのスピーチ)や「public relations」(広報)はビジネス英語の基本的な用語です。
「in public」と類似表現の違い
「in public」と似た意味を持つ表現はいくつかありますが、ニュアンスや使い方に違いがあります。ここでは主な類似表現との違いを解説します。
「in public」と「publicly」の違い
「in public」と「publicly」はどちらも「公に」「公然と」という意味を持ちますが、品詞と使い方が異なります。
「in public」は前置詞句で、場所や状況を表します。
例文
- She never cries in public.(彼女は人前では決して泣きません。)
「publicly」は副詞で、行動の方法や様態を表します。
例文
- The government publicly announced the new policy.(政府は新しい政策を公に発表しました。)
主な違い
- 「in public」は「公共の場で」という場所や状況を強調
- 「publicly」は「公然と」「公に」という行動の方法を強調
例文で比較
- He spoke in public for the first time.(彼は初めて人前で話しました。)
→ 場所に焦点 - He publicly criticized the president’s decision.(彼は大統領の決定を公然と批判しました。)
→ 行動の方法に焦点
「in public」と「in the public」の違い
「in public」と「in the public」は似ているようで使い方が異なります。
「in public」は「公共の場で」「人前で」という意味の慣用表現です。
例文
- I don’t like singing in public.(私は人前で歌うのが好きではありません。)
「in the public」はあまり一般的な表現ではなく、通常は後ろに名詞が来て「in the public domain」(公有地で)や「in the public interest」(公共の利益のために)などの形で使われます。
「in the public」単独では通常使われず、何らかの名詞が後に続きます。
- in the public eye(公の目に触れて、注目を浴びて)
- in the public domain(公有地で、著作権が切れて)
- in the public interest(公共の利益のために)
例文
- The information is now in the public domain.(その情報は現在公有となっています。)
- The celebrity has been in the public eye for over a decade.(その有名人は10年以上公の目に触れています。)
「in public」と「in the public eye」の違い
「in public」と「in the public eye」は関連しているものの、意味合いが異なります。
「in public」は単に「公共の場で」「人前で」という意味です。
例文
- She reads books in public.(彼女は公共の場で本を読みます。)
「in the public eye」は「公の注目を浴びて」「世間の視線を集めて」という意味で、有名人やメディアに取り上げられる人などについて使われることが多いです。
例文
- Politicians are always in the public eye.(政治家は常に公の注目を浴びています。)
主な違い
- 「in public」は一般的な公共の場を指す
- 「in the public eye」は注目を集めている状態を指す
例文で比較
- She doesn’t like eating in public.(彼女は人前で食べるのが好きではありません。)
→ 一般的な公共の場 - As a movie star, he has been in the public eye since he was a teenager.(映画スターとして、彼は10代の頃から公の注目を浴びています。)
→ 注目を集めている状態
「in public」の活用例
「in public」を使った様々な活用例を見てみましょう。日常生活のさまざまなシーンで使える例文を紹介します。
学校生活での使用例
例文
- Students must wear uniforms in public schools in some countries.(一部の国では、公立学校の生徒は制服を着なければなりません。)
- Our teacher told us not to run in public areas of the school.(先生は学校の公共エリアで走らないように言いました。)
- We practiced our speech in public before the school festival.(学校祭の前に、私たちは人前でスピーチの練習をしました。)
- Do you feel shy when you answer questions in public?(人前で質問に答えるとき恥ずかしいと感じますか?)
- Many students don’t like to read aloud in public.(多くの生徒は人前で音読するのが好きではありません。)
学校生活では、人前でのパフォーマンスや公共の場での行動に関して「in public」がよく使われます。
旅行中の使用例
例文
- In Japan, people don’t usually eat while walking in public.(日本では、一般的に人々は公共の場を歩きながら食べることはしません。)
- Can we take photos in public places in this country?(この国では公共の場所で写真を撮ってもいいですか?)
- You should be careful with your bags in public areas.(公共の場ではカバンに注意すべきです。)
- Some tourists speak very loudly in public, which can be rude.(一部の観光客は公共の場でとても大きな声で話しますが、それは失礼になりえます。)
- We need to find a public restroom soon.(すぐに公衆トイレを見つける必要があります。)
旅行中は、公共の場での振る舞いや文化の違いについて話す際に「in public」を使うことが多いです。
「in public」に関するよくある質問
ここでは、「in public」について英語学習者からよく寄せられる質問に答えます。
- 「in public」と「in private」の違いは何ですか?
-
「in public」と「in private」は対照的な意味を持つ表現です。
- 「in public」は「公共の場で」「人前で」という意味で、多くの人が見たり聞いたりできる場所や状況を指します。
例文:He always smiles in public.(彼は人前では常に笑顔です。) - 「in private」は「私的に」「個人的に」「人目につかないところで」という意味で、他人が見たり聞いたりできない場所や状況を指します。
例文:They discussed the matter in private.(彼らはその問題を個人的に話し合いました。)
これらは対義語の関係にあり、公と私という対照的な概念を表します。
- 「in public」は「公共の場で」「人前で」という意味で、多くの人が見たり聞いたりできる場所や状況を指します。
- 「in public」を使った慣用表現はありますか?
-
「in public」を含むいくつかの慣用表現があります。
- face in public(公の場に顔を出す)
例文:After the scandal, he couldn’t face in public for months.(スキャンダルの後、彼は何ヶ月も公の場に顔を出せませんでした。) - display of affection in public(公共の場での愛情表現)
例文:In some countries, display of affection in public is not acceptable.(一部の国では、公共の場での愛情表現は受け入れられません。) - make a scene in public(公共の場で騒ぎを起こす)
例文:Please don’t make a scene in public.(公共の場で騒ぎを起こさないでください。)
- face in public(公の場に顔を出す)
- 「in public」は文中のどの位置に置くことが多いですか?
-
「in public」は副詞句として機能し、文中のさまざまな位置に置くことができます。一般的には以下の位置に置かれることが多いです:
- 文末(最も一般的)
例文:I never cry in public.(私は人前では決して泣きません。) - 文頭(強調したい場合)
例文:In public, she always behaves well.(公の場では、彼女はいつも行儀よく振る舞います。) - 動詞の後
例文:They appeared in public together for the first time.(彼らは初めて一緒に公の場に現れました。)
文末に置くのが最も自然ですが、「in public」を特に強調したい場合は文頭に置くこともあります。
- 文末(最も一般的)
- 「in public」を使って否定的な意味を表すことはありますか?
-
「in public」自体は中立的な表現ですが、否定的な行動や状況と組み合わせると否定的な意味合いになることがあります。
- embarrass oneself in public(人前で恥をかく)
例文:He embarrassed himself in public by falling asleep during the meeting.(彼は会議中に寝てしまい、人前で恥をかきました。) - humiliate someone in public(人を公の場で辱める)
例文:She humiliated her colleague in public.(彼女は同僚を公の場で辱めました。) - argue in public(公の場で口論する)
例文:The couple was arguing in public, and everyone was watching.(そのカップルは公の場で口論しており、みんなが見ていました。)
これらの表現は、公共の場で行うべきではない行動を表すときに使われます。
- embarrass oneself in public(人前で恥をかく)
- 「in public」は法律や規則の文脈でどのように使われますか?
-
法律や規則の文脈では、「in public」は規制や禁止事項を説明するときによく使われます。
- smoke in public places(公共の場所で喫煙する)
例文:Smoking in public places is prohibited in many countries.(多くの国では公共の場所での喫煙は禁止されています。) - drink alcohol in public(公共の場でアルコールを飲む)
例文:Drinking alcohol in public is illegal in some areas.(一部の地域では公共の場でのアルコール摂取は違法です。) - public order(公共の秩序)
例文:The law aims to maintain public order.(その法律は公共の秩序を維持することを目的としています。)
法的文脈では、公共の場での行動に関する規則を説明するときに「in public」がよく使われます。
- smoke in public places(公共の場所で喫煙する)
まとめ

この記事では「in public」の意味と使い方について詳しく解説しました。主なポイントをまとめると、
- 「in public」は「公共の場で」「人前で」「公の場で」という意味を持つ基本的な英語表現です。
- 肯定文、否定文、疑問文など様々な文型で使うことができ、文中では主に文末に置かれますが、強調したい場合は文頭に置くこともあります。
- 「publicly」(副詞)と比較すると、「in public」は場所や状況を表し、「publicly」は行動の方法を表します。
- 「in the public eye」は単に公の場にいるだけでなく、注目を浴びている状態を指します。
- 「in public」の反対語は「in private」(私的に、個人的に)です。
- ビジネスシーンでは「go public」(株式公開する)や「public speaking」(人前でのスピーチ)など、派生した表現も多くあります。
- 法律や規則の文脈では、公共の場での行動に関する規制を説明するときによく使われます。
「in public」は日常会話でもビジネスシーンでも頻繁に使われる表現です。この記事で紹介した例文や使い方を参考に、ぜひ実際の会話の中で使ってみてください。正しい使い方を身につければ、英語でのコミュニケーションがより豊かになるでしょう。
この表現を理解することで、公共の場での適切な振る舞いに関する英語の表現も理解できるようになります。英語学習の旅を続け、さらに多くの表現をマスターしていきましょう。