TOEICのスコア体系は他の英語試験と異なる独特の特徴を持っています。満点は990点ですが、単純に問題数×配点で計算されているわけではなく、統計処理によって算出される特殊な仕組みになっています。
この記事では、TOEIC初学者の方に向けて、TOEICの満点や配点の仕組み、平均点などスコアに関する情報を詳しく解説します。
TOEICスコアの全体像を理解することで、効果的な学習計画を立て、自分に適した目標設定ができるようになるでしょう。
TOEICスコア体系の基本

TOEICのスコア体系を理解することは、効率的な学習計画を立てる上で非常に重要です。
テストの構成から配点まで、基本的な仕組みを分かりやすく解説します。
TOEICテストの基本構成と満点・最低点
TOEICテストは、リスニングとリーディングの2つのセクションで構成されています。
- 満点(合計): 990点
- リスニング:最高 495点
- リーディング:最高 495点
- 最低点(合計): 10点
- 各セクションの最低点は5点です。1問も正解できなくても合計10点は獲得できる仕組みです。
スコア計算の特徴:5点単位
TOEICの点数は、5点単位で計算されるという特徴があります。
- 例えば、601点や623点といったスコアは存在しません。
- スコアは600点の次は605点、その次は610点というように、必ず5点刻みで表示されます。
- これはTOEICならではの特殊な採点方式に基づいています。
セクション別の問題数と構成
TOEICは合計200問あり、解答時間は120分です。
| セクション | 問題数 | 満点 | 構成パート |
| リスニング | 100問 | 495点 | Part 1(写真描写):6問 |
| Part 2(応答問題):25問 | |||
| Part 3(会話問題):39問 | |||
| Part 4(説明文問題):30問 | |||
| リーディング | 100問 | 495点 | Part 5(短文穴埋め):30問 |
| Part 6(長文穴埋め):16問 | |||
| Part 7(長文読解):54問 |
合計120分ですが、リスニングとリーディングでは時間配分(制限時間)が異なります。
特にリーディングセクションでは、時間管理が重要なポイントになります。
TOEICの特殊な配点システム
TOEICのスコア算出方法は、一般的なテストとは大きく異なります。
この独特な統計処理に基づく仕組みこそが、TOEICをグローバルなビジネス英語能力の測定ツールとして信頼性の高いものにしています。
統計処理による採点方法
一般的なテストが「正解数 配点」という単純な計算方法を採用するのに対し、TOEICのスコアは統計処理によって算出される換算点です。
これは、受験者の正解数(素点)をそのまま点数にするのではなく、統計的な処理を加えて10〜990点の範囲でスコアを算出する方法です。
この仕組みにより、実施回によって問題の難易度に差があっても、スコアの公平性が保たれます。
この特殊な採点方法から、以下のような興味深い現象が生じます。
- 全問正解したとしても満点(990点)にならないことがある。
- 逆に、数問間違えていても満点になる可能性がある。
公式情報によると、セクションごとの目安は以下の通りです。
| セクション | 正解数の目安 | スコアの範囲 |
| リスニング | 91問以上 | 435〜495点 |
| リーディング | 96問以上 | 460〜495点 |
難易度調整の仕組み
TOEICの統計処理による採点方式は、テストの難易度を調整する重要な役割も果たします。
この調整により、テストの実施回ごとに平均点が大きく変動することを防ぎ、より安定した評価を可能にしています。
TOEICのスコアは、いわば「偏差値」のような相対評価の要素も含んでいると言えます。
- 難しい問題が多い回:正解数が少なくても高いスコアが出やすくなる。
- 簡単な問題が多い回:多くの問題に正解しても、スコアが相対的に低くなる可能性がある。
これにより、実施回によって問題の難易度が異なっても、受験者は常に同じ基準で評価されることになります。
TOEICの平均点:自分の位置を知り、目標設定に役立てよう
TOEICを受験する際、自分のスコアが他の受験者と比較してどのくらいのレベルにあるのかを知ることは、目標設定やモチベーション維持に役立ちます。
ここでは、TOEICの平均点について、種類別・属性別に詳しく解説します。
公開テストの平均点
TOEICの公開テスト(個人で申し込み、公式会場で受験)の平均点は、例年約600点で安定しています。
| 項目 | スコア |
| 2022年 平均スコア | 608点 |
| リスニング (L) | 331点 |
| リーディング (R) | 277点 |
傾向
- リスニング (L) の方が リーディング (R) よりも平均点が高い傾向が見られます。
- 過去数年(2020年:620点、2021年:611点、2022年:608点)を見ると、わずかな下降傾向はあるものの、大きな変動はなく600点前後で安定しています。
公開テストとIPテストの平均点の違い
TOEICには、公開テストの他にIPテスト(団体特別受験制度)がありますが、この2つの平均点には大きな差があります。
比較(2022年データ)
| テストの種類 | 平均スコア | L | R |
| 公開テスト | 608点 | 331点 | 277点 |
| IPテスト | 493点 | 277点 | 217点 |
IPテストの平均点は公開テストよりも100点以上低い結果となっています。
差が生じる理由
この平均点の差は、主に受験者層の違いに起因すると考えられます。
- 公開テスト: 自発的に申し込み、英語力向上に積極的な学習者が多い傾向。
- IPテスト: 企業や学校が団体で申し込むため、必ずしも全員が自発的に、あるいは積極的な学習目的で受験しているわけではない場合がある。
職種・業種による平均点の違い
TOEICの平均点は、日常での英語使用頻度を反映し、職種や業種によっても差があります(2022年公開テストデータ)。
職種別(平均点が高い例)
- 「海外」: 731点
- 「教育」: 700点超
業種別(平均点が高い傾向)
- マスメディア
- 証券・保険
- 学校
- 商社
- 金融
業種別(平均点が低い傾向)
- 建設
- 都道府県
- 車両
TOEICのスコア別の英語レベルの目安
TOEICのスコアは、単なる数字ではなく、実際の英語力を反映しています。ここでは、100点ごとに区切ったスコア別の英語レベルの目安について解説します。
現在の英語力を把握し、目標設定の参考にしてください。
〜300点のレベル:超初心者(中学英語の基礎から)
- 英語レベル: 英語超初心者レベル。
- 実力目安: マークシートでランダムに回答しても約250点程度取得できてしまうため、自力で解ける問題はほとんどない可能性があります。
- 推奨対策: TOEIC対策よりも先に中学英語の基礎から学び直すことをお勧めします。中学英語の復習だけで400点程度までスコアアップする可能性があります。
300〜400点のレベル:中学英語の理解はあり
- 英語レベル: 中学英語は一通り理解できているが、高校英語は曖昧な状態。
- 実力目安:
- 簡単な英文なら読める。
- 英会話はごく基本的な単語レベルの会話しかできない。
- 補足: 履歴書に記載するにはまだ低いスコアとされますが、基礎固めとTOEIC対策を並行することで比較的短期間でのスコアアップが可能です。
400〜500点のレベル:高校英語の基礎習得ライン
- 英語レベル: 高校英語の基礎がある程度身についているレベル。大学入学直後の高校生などに多く見られるスコア帯。
- 実力目安:
- 新卒社員に期待される最低ラインとも言われ、就活でアピールできる最低限のスコア。
- 簡単な日常会話ができる程度で、流暢な英会話はまだ難しい。
500〜600点のレベル:TOEIC平均点に近い
- 英語レベル: TOEICの平均点(約600点)に近いレベル。
- 実力目安:
- 「TOEIC500点以上」という条件をクリアでき、英語の基礎はしっかりと身についている。
- 簡単な英文の読み書きは可能。
- 複雑な内容や専門的な話題は理解が難しい。
- 基本的な日常会話はできるが、流暢さには欠ける。
600〜700点のレベル:ビジネスでの基礎的な英語力
- 英語レベル: 上場企業が一般社員に求める平均レベル。
- 実力目安:
- 履歴書に記載でき、就職や転職に有利に働くスコア。
- 一般的な英文の読み書きはある程度こなせる。
- 英会話は日常的な話題であれば対応可能。
- 専門的な内容や高度な議論への対応は難しい場合が多い。
700〜800点のレベル:ビジネスでのコミュニケーション可能
- 英語レベル: 英語をある程度自在に使えるレベル。
- 実力目安:
- ビジネスシーンでの基本的なコミュニケーションが可能。
- 外資系企業への就職や海外赴任を任されるポジションに求められることが多い。
- 英文メールのやり取りや、基本的な会議での英語でのやり取りがある程度こなせる。
800〜900点のレベル:高度なビジネス英語力
- 英語レベル: かなり高度な英語力。
- 実力目安:
- ビジネスシーンのほとんどの場面で英語を使いこなせる。
- 海外のパートナーや顧客とのコミュニケーションに問題なし。
- 専門的な内容の議論や交渉もこなせる。
- 海外勤務や英語を使った高度な業務に従事する際に大きなアドバンテージとなる。
900〜990点のレベル:ネイティブスピーカーに近い
- 英語レベル: ネイティブスピーカーに近い英語力。
- 実力目安:
- ビジネスシーンだけでなく、あらゆる場面で英語を使いこなせる。
- 全受験者の約3%(900点以上)〜約0.3%(990点満点)しか達成できないハイスコア。
- 国際的なビジネスシーンで活躍可能。
- 通訳、翻訳者、英語教師などの専門職にも十分な英語力。
TOEIC満点(990点)の難易度と意義
TOEICで満点となる990点を取得することは、一体どれほど難しいのでしょうか。
ここでは、TOEIC 990点の難易度と、満点を取ることの意義について解説します。
TOEIC 990点の基本と採点方式
TOEIC 990点は、文字通り「満点」であり、これ以上のスコアはありません。
- 特殊な採点方式: TOEICのスコアは、絶対的な正答数ではなく、統計処理によって算出されます。そのため、以下の特徴があります。
- 全問正解しなくても満点(990点)を取れる可能性があります。
- 逆に、全問正解しても満点にならないケースもあります。
990点保持者の割合と難易度
TOEIC 990点の保持者は、全受験者の中で極めて少数です。
- 割合: 全受験者のうちわずか0.3%程度と言われています。
- 受験者数との比較: 年間約250万人の受験者の中で、990点を取得できるのはごく一部の人たちだけです。
- 真の難しさ: この0.3%という割合は、既に英語学習に積極的なTOEIC受験者の中での割合です。一般的な日本人全体から見ると、満点取得者はさらに稀な、非常に高いレベルの英語力を持つ存在と言えます。
全問正解は必須ではない?満点の可能性
全問正解でなくても満点を取れる可能性があることは、TOEICの興味深い特徴です。
- 満点の目安(公式問題集の予測):
- リスニングパート:91問以上正解
- リーディングパート:96問以上正解
- (この目安から、リスニングで9問、リーディングで4問程度間違えても、条件によっては満点の可能性があると推測されます。)
- 注意点: これはあくまで可能性であり、試験の難易度や全体の正答率によって変動するため、保証されているわけではありません。
満点を取得するメリット
TOEIC 990点を取得することには、以下のような大きなメリットがあります。
- 最高の自己達成感: 990点という完璧なスコアは、自身の英語学習の成果を最高レベルで証明し、大きな達成感をもたらします。
- 圧倒的なアピール力:
- 履歴書やキャリアプロフィールに記載することで、英語力に関して最高の評価を得られます。
- 特に、英語を使う職種や海外とのやり取りが多い業種では、大きなアドバンテージとなります。
- 本質的な英語力の向上:
- 990点を目指して学習する過程で、TOEICスコア以上の価値がある知識や技能が身につきます。
- ビジネス英語から日常英会話まで、幅広い実践的な英語力が習得できます。
初心者のためのTOEICスコアアップ戦略
TOEIC初心者が効率的にスコアをアップさせるためには、適切な戦略と目標設定が不可欠です。
ここでは、初心者が目指すべき現実的な目標点と、それを達成するための効率的な学習方法の指針を解説します。
初心者が目指すべき「現実的な目標点」の設定
英語学習の初期段階でいきなり高得点を目指すのは非現実的です。
まずは現在の英語力を正確に把握し、段階的なステップを踏むことが、挫折を防ぎ、継続的なモチベーションを維持する鍵となります。
| 現在のレベル | 最初の目標点 | 目標の目安と学習指針 |
| 英語初心者・基礎力不足 | 400〜500点 | 中学英語の復習から始め、基礎固めを最優先にすれば、十分に達成可能です。 |
| ある程度の基礎力がある方 | 600点 | 履歴書に記載できるレベル(一般的にアピール可能とされるライン)です。就職活動などでも有効なアピールポイントになります。 |
どのレベルから始める場合でも、一度に大きなスコアアップを目指すのではなく、「100点単位」でのステップアップを意識しましょう。
この段階的な目標設定が、モチベーションの維持に最も効果的です。
スコアアップのための効率的な学習の指針
目標を達成するためには、「何から始めるか」が重要です。
- 基礎力の徹底: まずは中学レベルの単語と文法を完璧にしましょう。特に文法は、リーディング・リスニング双方の土台となります。
- 出題形式への慣れ: TOEICは独特な形式を持っています。目標点に関わらず、公式問題集などで形式に慣れておくことが大切です。
- 苦手分野の克服: 自分の弱いセクション(例:リスニングのPart 3・4、リーディングのPart 7など)を特定し、集中的に対策することで効率よく点数を伸ばせます。
効率的な学習方法
TOEIC初心者が効率的にスコアをアップさせるためには、以下の学習方法がおすすめです。
TOEIC試験の形式や時間配分、出題傾向を理解することが重要です。
公式問題集を一度解いてみると、自分の得意・不得意パートがわかります。
中学・高校レベルの英文法や基本単語を復習しましょう。
特に、英文法の基礎がしっかりしていないと、リーディングセクションで得点を伸ばすのは難しいです。
TOEICには頻出する単語やフレーズがあります。
TOEIC専用の単語帳を活用して、効率的に語彙力を増やしましょう。
リスニング力を向上させるには、実際の音声に慣れることが大切です。公式問題集の音声や、TOEIC対策のリスニング教材を活用しましょう。
日常でも、英語の音声に触れる機会を増やすことが重要です。
実際の試験に近い環境で模擬試験を受けることで、時間配分の感覚をつかむことができます。
また、定期的に模擬試験を受けることで、自分の成長を確認するモチベーションにもなります。
TOEICのパート別の対策法
TOEICは7つのパートに分かれており、それぞれのパートで対策法が異なります。
初心者の方が特に注意すべきパート別の対策法を紹介します。
リスニングパート(Part 1〜4)の対策
Part 1(写真描写問題)
- 出題される写真の要素(人物の行動、場所、物の状態など)に注目する
- 写真を見た瞬間に、写真に写っている物や人の状態を英語で表現する練習をする
Part 2(応答問題)
- 質問文のパターンを覚える(What, When, Where, Who, Why, Howなど)
- 疑問詞を聞き取る練習をする
- 応答の選択肢をしっかり聞いて、質問に対して論理的に正しい応答を選ぶ
Part 3(会話問題)
- 会話の場面や状況をすばやく把握する練習をする
- 登場人物の関係性や、会話の目的を意識して聞く
- 選択肢を先に読んでおき、何を聞かれるかを予測しておく
Part 4(説明文問題)
- アナウンスや留守番電話など、一方的な説明文を聞くトレーニングをする
- メモを取る練習をする(実際の試験でメモを取ることも効果的)
- 選択肢を先に読んでおき、何を聞かれるかを予測しておく
リーディングパート(Part 5〜7)の対策
Part 6(長文穴埋め問題)
- 文章全体の流れを理解する練習をする
- 前後の文脈から適切な語句を推測する力をつける
- 接続詞や代名詞などの指示語に注目する
Part 7(長文読解問題)
- スキミング(文章全体を素早く読む)とスキャニング(特定の情報を探す)の技術を身につける
- 問題文を先に読んで、何を探せばいいかを把握してから本文を読む
- 時間配分に注意し、すべての問題に回答するようにする
これらの対策法を意識しながら学習を進めることで、効率的にスコアアップを目指すことができます。
ただし、一度にすべてを完璧にしようとせず、自分の弱点から優先的に対策していくことが大切です。
TOEICに関するよくある質問
TOEIC初心者の方が抱きがちな疑問についてお答えします。ここでは、TOEICスコアに関するよくある質問とその回答をまとめています。
- TOEICは何点から履歴書に書ける?
-
一般的に、TOEIC600点以上から履歴書に記載するのが良いとされています。ただし、応募する企業や職種によっては、500点でも記載することが推奨される場合があります。
特に新卒採用では「TOEIC500点から記載可」としている企業もあります。
自分のスコアが目標に達していなくても、「TOEIC学習中」と記載することで、英語学習に対する意欲をアピールすることもできます。
ただし、その場合は面接などで現在の学習状況を説明できるように準備しておきましょう。
- 何点あれば就活や転職に有利?
-
就活や転職において有利になるTOEICスコアは、業界や職種によって異なります。一般的には、以下のような目安があります。
- 600点以上:一般企業の事務職や営業職など、英語をあまり使わない職種
- 700点以上:英語を使う機会がある一般職
- 800点以上:外資系企業、貿易関連、海外営業などの職種
- 900点以上:国際的な業務、通訳・翻訳者、英語教師などの英語力が高く求められる職種
ただし、これはあくまで目安であり、企業や職種によって求められるスコアは異なります。
応募したい企業がどの程度のスコアを求めているのか、事前に調査しておくことをお勧めします。
- 満点を取るためにはどのくらいの勉強が必要?
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TOEIC990点(満点)を取得するためには、かなりの時間と努力が必要です。すでに高いレベルの英語力を持っている人でも、TOEICのフォーマットに慣れるために一定期間の対策が必要です。
一般的に、英語初心者が満点を目指す場合、数年単位の継続的な学習が必要とされています。
ただし、英語圏での生活経験がある方や、英語を日常的に使っている方は、比較的短期間でも満点に近いスコアを取ることができるケースもあります。
満点を目指す場合は、以下のような学習が必要です。
- 豊富な語彙力(TOEIC頻出単語はもちろん、ビジネス英語や専門用語も含む)
- 高度な文法知識
- ネイティブレベルのリスニング力
- 素早く正確に英文を読む力
- TOEICの出題パターンを完全に把握すること
満点を取ることは素晴らしい目標ですが、自分の必要性や状況に合わせて、現実的な目標を設定することも大切です。
- スコアの有効期限はある?
-
TOEICのスコアには公式な有効期限はありません。しかし、実務的には、2年程度の有効期限が設けられることが多いです。
企業の採用活動や大学の入試などでは、「過去2年以内のスコア」と指定されることが一般的です。
これは、英語力は使わなければ低下していく可能性があるためです。2年以上前のスコアは、現在の英語力を正確に反映していない可能性があるとみなされます。
したがって、履歴書にTOEICスコアを記載する際には、できるだけ最新のスコアを使用することをお勧めします。また、定期的に受験して、自分の英語力を最新の状態で証明できるようにしておくことも重要です。
まとめ

この記事では、TOEICの満点、配点の仕組み、平均点などのスコアに関する情報を徹底的に解説しました。
以下に、記事のポイントをリストでまとめます。
- TOEICの満点は990点、最低点は10点である
- リスニングセクションとリーディングセクションの最高点はそれぞれ495点である
- TOEICの配点は単純な「1問何点」という計算方法ではなく、統計処理によって算出される
- スコアは5点単位で表示される
- 全問正解しなくても満点になる可能性があり、逆に全問正解しても満点にならないこともある
- TOEIC公開テストの平均点は約600点(2022年は608点)である
- IPテストの平均点は公開テストよりも100点以上低い(2022年は493点)
- 職種や業種によって平均点には大きな差がある
- TOEIC990点(満点)の保持者は全受験者の約0.3%と非常に少ない
- 初心者はまず中学英語の基礎から学び、段階的に目標を設定することが重要である
- 一般的に、履歴書に記載できるのは600点以上とされている
- TOEICのスコアには公式な有効期限はないが、実務的には2年程度とされることが多い
TOEICは、英語力を客観的に測る世界基準の試験として広く認知されています。自分のキャリア目標や必要性に応じて適切な目標スコアを設定し、効率的な学習を進めることが大切です。
「継続は力なり」という言葉があるように、英語学習は一朝一夕には成果が出ないこともあります。しかし、継続的な努力によって、必ず英語力は向上し、TOEICスコアにも反映されます。
この記事が、あなたのTOEIC学習の参考になれば幸いです。

