英検5級は英語学習を始める多くの人が最初の目標として設定する資格です。「英検5級は小学生レベル」とよく言われますが、実際の難易度はどの程度なのでしょうか。また、試験内容や合格率はどうなっているのでしょう。
本記事では、英語初学者の方に向けて、英検5級の基本情報から勉強法、よくある質問まで徹底的に解説します。英検5級を目指す方はもちろん、お子さんの受験をサポートしたい保護者の方にも役立つ情報満載でお届けします。
英検5級とは?英語初学者のための第一歩

英検5級は公益財団法人日本英語検定協会が実施する「実用英語技能検定」の中で最も基礎的なレベルに位置付けられている試験です。英語学習を始めたばかりの方や、小学校高学年(5・6年生)程度の英語力を持つ方を対象としています。英検は5級から1級まであり(準1級、準2級などの準級も含む)、5級はその入門編として多くの受験者に選ばれています。
英検5級では、日常生活で使用される基本的な英語表現や単語の理解、簡単な会話文の把握能力などが測定されます。小学校での英語教育が必修化された現在、学校での学習内容の定着度を確認する意味でも価値のある資格と言えるでしょう。
英検5級に合格することで得られるメリットとしては、英語学習への自信とモチベーション向上が挙げられます。また、進学時の内申点として評価される学校もあり、将来的に上位級を目指す際の確かな土台にもなります。
英検5級の歴史と背景
英検は1963年に第1回試験が実施され、以来日本における英語能力評価の代表的な指標として定着してきました。当初は現在のような級別制度ではありませんでしたが、徐々に改良され、現在の形になりました。
近年では小学校での英語教育が強化されていることもあり、英検5級の重要性はさらに高まっています。2020年度から小学校高学年で英語が正式教科となり、その学習内容と英検5級のレベルが近いことから、学校教育と連携した形で受験する児童も増えています。
英検5級が対象とする学習者
英検5級は主に以下のような方々を対象としています。
- 小学校高学年(5・6年生)の児童
- 中学校入学前に英語の基礎力を確認したい生徒
- 英語学習を始めたばかりの中学生
- 英語の基礎から学び直したい高校生・大学生
- 英語を新たに学び始めた社会人
特に年齢制限はなく、英語学習を始めたばかりの方であれば誰でも受験できます。実際に受験者の年齢層は幅広く、生涯学習として英語を始めたシニア層の方々も少なくありません。
英検5級の試験内容とその特徴
英検5級の試験は「筆記テスト」と「リスニングテスト」の二部構成となっています。試験時間は筆記テストが25分、リスニングテストが約20分で、合計約45分程度です。問題形式や出題内容について詳しく見ていきましょう。
筆記テストでは、基本的な英単語のスペリング、語彙の理解、基礎的な文法知識、簡単な長文読解などが問われます。リスニングテストでは、短い会話や文を聞いて内容を理解する能力が測定されます。5級ではスピーキングテスト(面接)やライティングテスト(作文)は実施されません。
英検5級の特徴は、英語の基礎的な知識とコミュニケーション能力の土台を測定することにあります。英語学習の入門段階として適切な難易度に設定されており、英語に対する自信をつけるための第一歩として最適な試験といえるでしょう。
英検5級のリスニング問題
英検5級のリスニング問題は、全部で20問出題されます。問題は大きく3つのパートに分かれています。
- 短い会話文を聞いて、その内容に関する質問に答える問題(約8問)
- 短い英文を聞いて、その内容に合う絵や図を選ぶ問題(約6問)
- イラストを見て、その状況を最もよく表している英文を選ぶ問題(約6問)
リスニング問題では、数字、曜日、時刻、天気、場所、日常的な行動などに関する基本的な表現が中心となります。英語の音を聞き分ける能力だけでなく、基本的な語彙や表現の理解も問われます。
例としては以下のような問題が出題されます。
例文
- When is Mary’s birthday?
- What time does the boy go to school?
- What is the weather like today?
音声は比較的ゆっくりと明瞭に話されるため、基本的な単語さえ理解できていれば対応可能な難易度です。
英検5級のリーディング問題
英検5級の筆記テスト(リーディング)は、大きく分けて以下の4つのセクションで構成されています。
単語テスト(約5問)
- 綴りや意味を問う問題
- 例:dog、cat、appleなどの基本単語のスペリングを完成させる
語句整序問題(約5問)
- バラバラに並べられた単語を正しく並べ替える問題
- 例:I / school / to / go → I go to school.
会話文穴埋め問題(約5問)
- 短い会話文の中の空欄に適切な表現を入れる問題
- 例:A: How are you? B: __.→ I’m fine, thank you.
長文読解問題(約5問)
- 短い英文を読み、内容に関する質問に答える問題
- 例:簡単な自己紹介文を読んで、その人の趣味や家族構成を問う問題
出題される英単語や文法は非常に基本的なもので、小学校高学年から中学校1年生前半程度のレベルです。
be動詞や一般動詞の現在形、代名詞、前置詞などの基礎的な文法事項が中心となります。
英検5級のライティング・スピーキング
英検5級ではライティング(作文)テストとスピーキング(面接)テストは実施されません。これは5級が英語学習の入門段階を対象としているためで、まずは基本的な単語や表現を理解し、簡単な文を読んだり聞いたりする能力の習得に焦点を当てているからです。
英検4級以上になると、徐々にライティングやスピーキングの要素が加わってきます。特に準2級以上では二次試験としてスピーキングテストが実施され、より実践的なコミュニケーション能力が問われるようになります。
英検5級に合格した後、次のステップとして4級や3級に挑戦する際には、単に読み書きだけでなく、英語で自分の考えを表現する能力も必要となるため、ライティングやスピーキングの練習も視野に入れておくとよいでしょう。
英検5級の難易度と合格率について
英検5級は英検の中で最も基礎的なレベルに位置付けられており、難易度は比較的低めに設定されています。基本的な英単語約600〜700語程度と、簡単な文法知識があれば十分に合格可能なレベルです。
難易度としては、小学校高学年(5・6年生)レベルとされていますが、小学校での英語学習内容よりもやや発展的な要素も含まれています。中学校1年生の1学期程度の学習内容をほぼカバーしていると考えると良いでしょう。
合格率に関しては、英検5級は全級の中でも比較的高く、年度や回によって変動はあるものの、平均して80〜90%程度となっています。これは他の級と比べても高い数値で、きちんと対策すれば高確率で合格できることを示しています。
ただし、合格率が高いからといって対策なしで臨むのはリスクがあります。特に英語学習を始めたばかりの方にとっては、基本的な単語や文法の理解が必要であり、最低限の準備は欠かせません。
英検5級の出題傾向と合格基準
英検5級の合格基準は、筆記テストとリスニングテストの総合得点で全体の70%以上正解することです。満点を100点とした場合、70点以上で合格となります。
出題傾向としては、以下のような特徴があります。
単語レベル:約600〜700語程度の基本的な英単語
- 日常生活に関する単語(食べ物、動物、家族、学校など)
- 数字、曜日、月名、時刻などの表現
- 基本的な形容詞や動詞
文法項目
- be動詞(am, is, are)の使い方
- 一般動詞の現在形
- 代名詞(I, you, he, she, it, we, they)
- 疑問詞(what, when, where, who, how)
- 前置詞(in, on, at, under など)
- 冠詞(a, an, the)
コミュニケーション表現
- 挨拶表現(Hello, Good morning など)
- 感謝・謝罪の表現(Thank you, I’m sorry など)
- 質問とその応答(What’s this? It’s a pen.)
近年の傾向として、単に知識を問うだけでなく、実際のコミュニケーション場面での英語の使い方を問う問題が増えています。
例えば、状況に応じた適切な応答を選ぶ問題などがそれにあたります。
英検5級と他の英語資格・検定試験との比較
英検5級のレベルを他の英語資格・検定試験と比較してみましょう。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との比較
- 英検5級はCEFRのA1レベル(初心者レベル)に相当します
- 基本的な日常表現を理解し、簡単なやり取りができるレベル
TOEIC(Test of English for International Communication)との比較
- 英検5級はTOEICでは約200〜250点程度に相当するとされています
- ただし、TOEICは主にビジネス英語を対象としているため、単純な比較は難しい面もあります
中学校英語との比較
- 英検5級は中学校1年生の前半程度の内容に相当します
- 中学1年生の1学期終了時点で学ぶ内容をほぼカバーしています
小学校英語との比較
- 現在の小学校高学年の英語教育内容をやや発展させたレベルです
- 小学校英語で扱う単語や表現に加え、簡単な文法事項も含まれています
これらの比較から見ると、英検5級は英語学習のスタート地点として位置づけられる資格であることがわかります。
より高度な英語力を測る試験に比べると簡単に感じられるかもしれませんが、英語初学者にとっては適切な目標となるレベルです。
英検5級の勉強法と対策のポイント
英検5級に合格するためには、効率的な勉強法と的確な対策が重要です。英語初学者が無理なく準備できるよう、おすすめの勉強法とポイントをご紹介します。
まず基本となるのは、5級レベルの基礎単語約600〜700語をしっかり覚えることです。単語を知らなければ問題文そのものが理解できませんので、単語学習は最優先事項といえます。市販の英検5級対策の単語帳や英検公式サイトの単語リストなどを活用しましょう。
次に重要なのが基礎文法の理解です。be動詞と一般動詞の使い分け、疑問文の作り方、代名詞や前置詞の使い方など、英語の基礎となる文法事項を確実に身につけることが必要です。文法書を一冊通して学ぶか、英検5級向けの対策本で必要な文法項目を効率的に学ぶと良いでしょう。
リスニング対策としては、英検の過去問や市販の問題集に付属のCDやオーディオファイルを繰り返し聞くことが効果的です。最初はスクリプト(文字)を見ながら聞き、徐々にスクリプトなしで内容を理解できるように練習していきましょう。また、日常的に英語の音声に触れることも大切です。子供向けの英語番組や簡単な英語の歌なども良い教材となります。
さらに、過去問演習も欠かせません。実際の試験と同じ形式の問題に慣れておくことで、本番での緊張も軽減されます。最低でも2〜3回分の過去問を解いておくことをおすすめします。間違えた問題は必ず復習し、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
英検5級の単語・熟語の覚え方
英検5級レベルの単語は、以下のような効率的な方法で覚えることができます。
カテゴリー別に覚える
- 食べ物、動物、職業、学校、家族など、カテゴリーごとにまとめて覚えると関連付けがしやすくなります
- 例:apple(りんご)、banana(バナナ)、orange(オレンジ)など果物をまとめて覚える
絵や写真と一緒に覚える
- 単語と対応する絵や写真を見ながら覚えると記憶に残りやすくなります
- 絵カードを自作するのも効果的です
音声教材を活用する
- 単語の発音を耳で聞きながら覚えることで、リスニング力も同時に強化できます
- 寝る前に聞き流すだけでも効果があります
文脈の中で覚える
- 単語だけでなく、その単語を使った簡単な例文と一緒に覚えると応用力が身につきます
- 例:This is an apple. I like apples.など
反復学習を徹底する
- 覚えた単語を定期的に復習することが最も重要です
- 忘却曲線を考慮し、1日後、1週間後、1ヶ月後と間隔を開けて復習すると効果的です
単語帳やアプリを活用する
- 英検5級向けの単語帳や学習アプリを使うと、必要な単語を効率よく学べます
- スキマ時間を活用して少しずつ覚えていきましょう
単語学習は毎日コンスタントに行うことが大切です。一度に多くの単語を覚えようとするのではなく、1日10〜20語程度を確実に覚えていく方が定着率は高くなります。
英検5級の文法学習のポイント
英検5級で問われる文法項目は、英語の基礎中の基礎です。以下のポイントを中心に学習していきましょう。
be動詞の使い方
- am, is, are の使い分け(I am, You are, He/She/It is, We/They are)
- be動詞の疑問文と否定文の作り方
- 例:Are you a student? Yes, I am. / No, I’m not.
一般動詞の現在形
- 主語による動詞の形の変化(三人称単数現在の-s/-es)
- 例:I play tennis. / He plays tennis.
- 一般動詞の疑問文と否定文(do, does の使い方)
- 例:Do you like math? / Does she like math?
代名詞の使い方
- 主格(I, you, he, she, it, we, they)
- 所有格(my, your, his, her, its, our, their)
- 目的格(me, you, him, her, it, us, them)
疑問詞の使い方
- what, when, where, who, how などの基本的な疑問詞
- 例:What is this? / Where do you live? / How old are you?
前置詞の基本
- in, on, at, under, by などの場所や時間を表す前置詞
- 例:in the box / on the desk / at 8:00
名詞の単数形と複数形
- 規則変化(-s, -es, -ies)と不規則変化
- 例:book → books / box → boxes / baby → babies
これらの文法項目を覚えるには、単に規則を暗記するだけでなく、例文を通して実際の使い方を理解することが大切です。また、自分で文を作る練習をすることで、理解が深まります。
英検5級レベルの文法は難しいものではありませんが、基礎となる重要な部分なので、しっかりと理解しておくことが上位級への土台となります。
英検5級のリスニング対策法
英検5級のリスニング問題は、基本的な英語の音声を聞き取る能力を測定します。効果的な対策方法を紹介します。
耳を慣らす
- 毎日少しでも英語を聞く習慣をつけましょう
- 子供向けの英語番組、英語の歌、簡単な英会話など、楽しみながら聞ける教材を選びましょう
シャドーイング練習
- 音声を聞きながら、少し遅れて同じように発音する練習法です
- リスニング力とスピーキング力の両方が鍛えられます
ディクテーション練習
- 英語の音声を聞いて、聞こえた英文を書き取る練習法です
- 最初は難しいかもしれませんが、繰り返し行うことで耳が鍛えられます
キーワードに注目する
- 英検5級のリスニング問題では、数字、曜日、時刻、場所などが重要なキーワードとなることが多いです
- これらのキーワードを聞き取る練習を重点的に行いましょう
過去問演習
- 実際の試験と同じ形式の問題に慣れることが大切です
- 最初は音声を止めながら聞き、徐々に止めずに聞けるようにしていきましょう
繰り返し聞く
- 同じ音声教材を繰り返し聞くことで、聞き取れる単語や表現が増えていきます
- 1回で完璧に聞き取れなくても、5回、10回と繰り返すうちに理解できるようになります
基本的な応答パターンを覚える
- How are you? → I’m fine, thank you.のような基本的な質問と応答のパターンを覚えておくと、リスニング問題で役立ちます
リスニング力は一朝一夕には身につきません。毎日少しずつでも継続して英語を聞く習慣をつけることが、最も効果的な対策となります。
また、単語や表現を知っていることも重要なので、リスニング対策と並行して語彙学習も進めていきましょう。
英検5級のよくある間違いと注意点
英検5級を受験する際には、よくある間違いや陥りやすい落とし穴に注意する必要があります。これらを理解しておくことで、効率的に学習を進め、本番でのミスを防ぐことができます。
まず多いのが、スペリングミスです。英検5級では基本的な単語のスペリングを問う問題が出題されます。特に、以下のようなミスに注意しましょう。
- 母音の誤り(例:apple を「appel」と書いてしまう)
- 子音の重複ミス(例:swimming を「swiming」と書いてしまう)
- サイレントレター(発音されない文字)の脱落(例:knife の「k」を書き忘れる)
また、同音異義語の混同も注意が必要です。例えば「right(正しい、右)」と「write(書く)」、「two(2)」と「too(〜もまた)」など、発音は同じでも意味やスペリングが異なる単語があります。
次に、文法面では三人称単数現在形の「-s」をつけ忘れるミスが頻出します。「He plays tennis.」の「plays」のように、主語が he, she, it の場合、動詞に「-s」または「-es」をつけるルールを忘れないようにしましょう。
リスニングでは、音の聞き分けができないためにミスをすることがあります。特に「l」と「r」の区別、「th」の発音、語尾の「-s」や「-ed」などは日本人にとって聞き取りづらい音です。これらの音の違いを意識して聞く練習をしておくとよいでしょう。
また、試験時間の配分ミスも見られます。筆記テストは25分、リスニングテストは約20分と限られた時間の中で解答する必要があります。特に筆記テストでは、最初の問題に時間をかけすぎて後半の問題が解けなくなるケースがあります。全ての問題に目を通してから解答を始めるなど、時間配分を意識することが大切です。
英検5級の試験当日の流れと注意事項
試験当日をスムーズに乗り切るためには、流れと注意事項を事前に把握しておくことが重要です。
英検5級の試験は通常、以下のような流れで進行します。
- 試験開始の15〜30分前に集合場所に到着しましょう
- 余裕を持った時間設定が大切です
- 受験票と身分証明書(学生証や保険証など)を提示します
- 受験番号と座席を確認しましょう
- 指定された時間に試験室に入室します
- 机の上には受験票、筆記用具(鉛筆やシャープペンシル、消しゴム)のみを置きましょう
- 試験官の指示に従い、筆記テスト(25分)に取り組みます
- マークシートに解答を記入する際は、鉛筆で丁寧に塗りつぶしましょう
- 筆記テスト終了後、短い休憩がある場合があります
- トイレ休憩などを済ませておきましょう
- リスニングテスト(約20分)が始まります
- 音声は1回しか流れないので、集中して聞きましょう
- 全ての試験が終了したら、試験官の指示に従って退室します
- 問題用紙や解答用紙の持ち帰りはできません
試験当日の注意事項として、以下の点に気をつけましょう。
- 持ち物の確認
- 受験票
- 筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム)
- 時計(音が鳴らないもの)
- 身分証明書
- 服装
- 試験室の温度に対応できるよう、調節しやすい服装で臨みましょう
- 試験中は腕時計以外のアクセサリー類を外すよう指示される場合があります
- 禁止事項
- 携帯電話やスマートウォッチなどの電子機器の使用は禁止されています
- 電子辞書や参考書などの持ち込みもできません
- 試験中の飲食は原則として禁止されています
- 体調管理
- 試験前日は十分な睡眠をとりましょう
- 試験当日は軽めの食事を摂り、体調を整えておきましょう
これらの流れと注意事項を事前に把握しておくことで、試験当日のストレスを軽減し、実力を十分に発揮できるでしょう。
英検5級に合格するためのおすすめ教材と参考書
英検5級の学習を効果的に進めるためには、自分に合った教材や参考書を選ぶことが重要です。ここでは、初心者におすすめの教材をいくつか紹介します。
まず、英検協会公式の「英検5級過去問題集」は必須アイテムといえます。実際の試験と同じ形式の問題に取り組むことで、出題傾向を把握し、本番の雰囲気にも慣れることができます。最新年度のものを1冊以上は解いておくことをおすすめします。
次に、「英検5級でる順パス単」や「英検5級単語ターゲット」などの単語集も効果的です。英検5級レベルの必須単語が効率よくまとめられており、イラストや例文付きで覚えやすくなっています。単語カードタイプのものもあり、通学中や寝る前など、スキマ時間を活用した学習に適しています。
文法学習には「英検5級文法問題ドリル」や「英検5級総合対策教本」などがおすすめです。基礎文法を分かりやすく解説しており、練習問題も豊富に収録されています。特に文法が苦手な方は、イラストや図解で直感的に理解できる教材を選ぶとよいでしょう。
リスニング対策としては、音声教材付きの参考書がおすすめです。「英検5級リスニング問題完全攻略」などの専門書や、英検公式アプリなどを活用しましょう。また、NHKの「基礎英語」シリーズも英検5級レベルの学習に適しています。
さらに、総合対策本として「7日間完成 英検5級予想問題ドリル」や「英検5級 でる順問題集」などがあります。短期間で効率よく学習したい方や、総仕上げとして使いたい方におすすめです。
英検5級向けの初心者におすすめのテキスト
英語初学者が英検5級に挑戦する際、特に役立つテキストを具体的に紹介します。初心者の方は、以下のような特徴を持つテキストを選ぶと良いでしょう。
- 基礎からしっかり説明している
- イラストや図解が豊富で視覚的に理解しやすい
- 例文が簡潔で分かりやすい
- 練習問題が段階的に配置されている
- 音声教材が付属している
これらの条件を満たす、おすすめのテキストを具体的に紹介します。
- 「はじめての英検5級 合格ドリル」
特徴:英語の基礎から丁寧に解説、カラフルなイラストで視覚的に学べる、音声ダウンロード付き - 「7日間完成 英検5級予想問題ドリル」
特徴:1日分の学習量が明確に区切られており、短期間で効率よく学習できる、過去の出題傾向を踏まえた予想問題が豊富 - 「英検5級 でる順パス単」
特徴:出題頻度順に単語が並んでおり、効率的な単語学習が可能、イラストとネイティブ音声付きで記憶に残りやすい - 「英検5級 絵で覚える単熟語」
特徴:イラストと単語を関連付けて覚えられる、初心者でも楽しく学習できる内容 - 「10日でできる! 英検5級 二次試験・面接完全予想問題」
特徴:面接がない5級ですが、上の級に進む際に役立つスピーキング力も同時に身につけられる - 「英検5級 総合対策教本」
特徴:文法・語彙・リスニングをバランスよく学べる、練習問題が豊富で実践力が身につく
初心者の方は、まず基礎をしっかり固めることが大切です。
一冊のテキストを完璧にこなすことを目指すよりも、複数の教材から自分に合ったものを選び、継続して学習することが合格への近道となります。
英検5級に役立つアプリとオンライン学習ツール
現代の英語学習では、従来の書籍だけでなく、スマートフォンアプリやオンライン学習ツールも大変有効です。特に子供や若い学習者にとって、ゲーム感覚で楽しく学べるデジタル教材は魅力的です。
英検5級対策に役立つアプリやオンラインツールをご紹介します。
公式アプリ
- 「英検公式 A1 英検5級」
特徴:英検協会公式のアプリで、単語・文法・リスニングをバランスよく学習できる、本番と同じ形式の模擬試験も収録
単語学習アプリ
- 「英検5級 でる順パス単」
特徴:人気の単語集がアプリになったもの、ゲーム感覚で楽しく単語を覚えられる - 「mikan」
特徴:フラッシュカード方式で効率的に単語を覚えられる、英検5級の単語帳も用意されている
リスニング強化アプリ
- 「英検リスニングマスター」
特徴:リスニング問題に特化したアプリ、レベル別に学習できる - 「英語聞き流し」
特徴:基本的な英会話フレーズを聞き流し学習できる、通勤・通学中の学習に最適
総合学習アプリ
- 「Duolingo」
特徴:ゲーム感覚で英語を学べる人気アプリ、基礎から段階的に学習できる - 「スタディサプリ ENGLISH」
特徴:充実した動画講義と問題演習、英検対策コースあり
オンライン学習サイト
- 「えいぽんたん!」
特徴:小学生向けの英検対策サイト、無料で利用できるコンテンツも多い - 「English Central」
特徴:動画を見ながら発音練習もできる、リスニング・スピーキング力が同時に鍛えられる
YouTube チャンネル
- 「英検 Channel」
特徴:英検協会公式のチャンネル、英検対策の動画が無料で視聴できる - 「英語の友 English Tutor」
特徴:分かりやすい解説で英検の対策ができる、初心者向けの内容が充実
これらのデジタル教材の最大の利点は、場所や時間を選ばず学習できることです。通学中や待ち時間など、ちょっとしたスキマ時間を有効活用できます。また、音声がネイティブ発音のものが多いため、リスニング力の向上にも効果的です。
ただし、デジタル教材だけに頼るのではなく、従来の書籍やノートを使った学習と組み合わせることで、より効果的な学習が可能になります。特に書く練習は、実際に紙に書くことで定着率が高まります。
英検5級に関するよくある質問
- 英検5級は何歳から受けられますか?
-
年齢制限はありません。英語を学び始めたばかりの方であれば、何歳でも受験可能です。小学生から社会人、シニアの方まで幅広い年齢層の方が受験しています。一般的には小学校高学年(5・6年生)や中学1年生の受験者が多いですが、学校によっては小学校中学年から受験する児童もいます。
- 英検5級の試験時間はどれくらいですか?
-
筆記テストが25分、リスニングテストが約20分の合計約45分程度です。ただし、これは実際のテスト時間であり、試験会場での説明や解答用紙の配布・回収などの時間を含めると、全体では1時間程度かかることを見込んでおくとよいでしょう。
- 英検5級の合格点は何点ですか?
-
英検5級の合格基準は、筆記テストとリスニングテストの総合得点で全体の70%以上正解することです。満点を100点とした場合、70点以上で合格となります。ただし、この基準は年度や回によって若干変動することがあります。
- 英検5級の試験日程と申し込み方法を教えてください。
-
英検は年に3回(第1回:5〜6月、第2回:10月、第3回:1〜2月)実施されています。正確な日程は英検公式サイトで確認してください。申し込み方法は、個人での申し込みの場合、英検公式サイトからのインターネット申し込み、コンビニでの申し込み、郵便局での申し込みなどがあります。また、学校などの団体で受験する方法もあります。
- 英検5級に合格するためにはどれくらいの勉強期間が必要ですか?
-
英語の学習歴や現在の英語力によって大きく異なります。全くの初心者であれば、3〜6か月程度の準備期間が理想的です。すでに学校の英語授業についていけている小学生や中学生であれば、1〜2か月の集中的な対策で合格を目指せることが多いです。ただし、個人差が大きいので、無理のないペースで学習を進めることが大切です。
- 英検5級に合格すると何か特典はありますか?
-
直接的な特典はありませんが、英検は学校や企業で広く認知されている資格です。進学の際に内申点に加算される学校もあります。また、英語学習のモチベーションを高める効果や、自信につながるという心理的なメリットも大きいでしょう。さらに、上位級を目指すための基盤となります。
- 英検5級に不合格だった場合、再受験までどれくらい待つ必要がありますか?
-
次回の試験日程まで待つ必要があります。英検は年3回実施されるので、次回の試験は早くて3〜4ヶ月後となります。不合格だった場合は、苦手だった分野を重点的に復習し、次回に備えることが大切です。
- 英検5級はオンラインでも受験できますか?
-
従来の英検は会場での受験が基本でしたが、近年ではコンピュータを使用して受験する「英検CBT」や自宅で受験できる「英検S-CBT」なども実施されています。ただし、実施級や試験日程、会場は限られていますので、詳細は英検公式サイトで確認してください。
- 英検5級の結果はいつわかりますか?
-
筆記とリスニングのみの英検5級では、試験日から約2週間後に結果が発表されます。インターネットでの成績閲覧サービスを利用する場合はさらに早く結果を知ることができる場合もあります。合格証書は試験日から約1ヶ月後に送付されます。
- 英検5級に合格した後は何級を目指すべきですか?
-
一般的には次の4級を目指すことになります。4級は中学校中級程度の英語力を測る試験で、5級よりも語彙や文法の範囲が広がります。また、4級からはライティングの要素も加わります。5級で高得点を取れた方は、しっかり準備をすれば4級にスムーズに移行できることが多いです。
まとめ

英検5級は英語学習の入門レベルとして、多くの方にとって最初の目標となる英語資格です。本記事では、英検5級の難易度や試験内容、効果的な勉強法から合格後のステップアップまで詳しく解説してきました。ここで改めて、重要なポイントをまとめておきましょう。
英検5級を効果的に攻略するためのポイントは以下になります。
- 英検5級は小学校高学年から中学1年生前半程度の英語力を測る試験で、基本的な単語約600〜700語と簡単な文法知識が必要
- 試験は筆記テスト(25分)とリスニングテスト(約20分)の2部構成
- 合格基準は全体の70%以上の正答率
- 効果的な勉強法としては、基礎単語の習得、基本文法の理解、過去問演習が重要
- 単語学習はカテゴリー別に覚える、絵や写真と一緒に覚えるなどの工夫が効果的
- リスニング対策には、日常的に英語を聞く習慣をつけることが大切
- デジタル教材と従来の書籍をバランスよく活用すると効率的
英検5級は英語学習の第一歩として最適な目標です。この試験に合格することで得られる達成感と自信は、その後の英語学習への大きなモチベーションとなるでしょう。
また、5級で学ぶ基本的な単語や文法は、より高度な英語力を身につけるための確かな土台となります。